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雑誌「ウォーロック・マガジン」第9号

 雑誌「ウォーロック・マガジン」第9号は、2021年1月に発売されました。
 この雑誌には、編集者からのコメントのような文章が冒頭に掲載されるのですが、今号のコメントは悲報でした。それは、この「ウォーロック・マガジン」が今号で最後というお知らせでした。グループSNEは「ゲームマスタリーマガジン」という雑誌を出版しているのですが、この「ゲームマスタリーマガジン」と「ウォーロック・マガジン」とが合併されて1つの雑誌になるそうです。雑誌名は「GMウォーロック」を予定しているとのこと。
 T&T(トンネルズ&トロールズ)の専門誌として登場したFT書房の「トンネル・ザ・トロール・マガジン」がグループSNEに乗っ取られ、AFF(アドバンスド・ファイティング・ファンタジー)が加わって「ウォーロック・マガジン」に変わり、最近では「パグマイア」が加わってT&Tの記事が減り…。「ゲームマスタリーマガジン」はグループSNEの大黒柱製品である「ソードワールド」を扱っている雑誌のようで、これと合併されればT&Tの記事が減るのは目に見えています。と言うか、全くなくなってしまう可能性もありそうです。
 そろそろこの雑誌を買うのを止めようかと考え始めていたところで、この合併話。ここらへんで手を切れといる天からの声が聞こえてきているように思えます。とりあえず合併第1号は様子見で購入しようと思いますが、恐らくそこで卒業かな…。中山将平さんのT&T漫画が生き残っていたら、購入を続けるかもしれません。
 これを機に、FT書房さんが「TtTマガジン」を復活させて欲しいな。1年に1冊とかで構わないので、何とかお願いします、FT書房さん。
 それでは以下、雑誌「ウォーロック・マガジン」第9号の記事を簡単にまとめます。ネタバレ注意です。

<第1特集:FFゲームブック復活>タイタンの放浪者、こあらだまり、安田均
 「火吹山の魔法使い」、「バルサスの要塞」、「盗賊都市」、「モンスター誕生」、「火吹山の魔法使いふたたび」の5作品を一冊にまとめた書籍が出版される事が決定したそうです。最初の4作品は過去作品の復活、最後の1作品は初邦訳だそうです。これはスゴイ!欲しい!のですが、税込8250円・・・は高い・・・。完全受注生産との事で、この機会を逃すと手に入らない可能性大なのですが・・・。最初の3作品は旧版のものを持ってるし・・・。悩む所です。今後に期待して御布施のつもりで買うかもしれません。
 特集はこの5作品の紹介記事です。悩む悩む。

<はじめてのAFF>中山哲学
 AFFのリプレイ漫画です。火吹山の周辺での冒険シナリオでした。「火吹山の魔法使い」と「火吹山の魔法使いふたたび」の間に起きた事件、を想定したもののようでした。シナリオも掲載されているので、合わせて読むと面白いです。

<第2特集:それぞれの三都物語>ピピン、柘植めぐみ、ベーテ・有理・黒崎、ゼサン
 AFF、T&T、パグマイアのそれぞれの世界について主要な三都市を紹介しています。
 AFFは、「アリオン」、「カーレ」及び「ポート・ブラックサンド」。
 T&Tは、「カザン」、「コースト」及び「ガル」。
 パグマイアは、「パグマイア」、「マウ・シティ」及び「ウォータードッグ港」。

<ブラックサンド ランダムイベント表>ピピン
 シナリオの幕間に役立つイベントを集めたものです。36個のイベントが掲載されており、サイコロD6を2回振ってイベントを決定します。

<秋田みやびの謎解き日記>秋田みやび
 日常の出来事のコラムかと思わせて、マーダーミステリーの新作「魔女は黄昏の鐘に消える」及び「あの夏の囚人」の紹介です。

<犬猫の手の取り合いのすすめ>ベーテ・有理・黒崎
 「パグマイア」と「マウ連合君主国」とを混ぜて遊ぶ場合の遊び方を紹介しています。

<マウ連合君主国シナリオ「失われしアモセンの書庫」>ベーテ・有理・黒崎
 スミロドン君主国の廃虚の北にあるという遺跡、失われしアモセンの書庫を探し出すという内容のシナリオです。「マウ連合君主国」の3レベルの猫達を想定しています。14ページという大きめボリュームのシナリオです。

<マウ連合君主国ソロアドベンチャー「ナナミユの秘密」>ゼサン
 付属のキャラクターを用いて遊ぶソロアドベンチャーです。パラグラフ数は全部で63です。

<パグマイア&マウコミック「英雄犬ポメロスくん」>ゼサン
 相変わらず、絵も内容も素人の落書きのような漫画です。ページが減って2ページだけになりました。

<パグマイア最新情報>
 本国で「Pirates of Pugmire」という海洋冒険をテーマにしたサプリメントが発売されたそうです。日本語版が出るかは未定とのこと。
 「パンの新米開拓者ガイド」の前日譚となる「パンの物語」のアドベンチャーゲーム形式の動画が公開されたそうです。
 グループSNEのホームページに「パグマイアの世界」という特設サイトが公開されたそうです。
 「フェッチクエスト」というカードゲームが発売されたそうです。
 三遊亭楽天さんのYouTubeチャンネルでパグマイアが紹介されたそうです。

<三遊亭楽天のTRPG四方山噺>
 日常生活の中で感じるファンタジーっぽい出来事を語っています。

<AFF2eシナリオ「火吹山へ至る」>こあらだまり
 リプレイ漫画のシナリオです。初期作成のヒーロー3~4人を想定しています。

<タイタン見聞録 第3回 タイタンの歴史年表(旧暦編)>タイタンの放浪者
 AFF2eの背景世界の年表&解説の記事です。旧暦300年頃~1999年の範囲です。これは読み物としても面白く、資料としても役立ちそうないい記事でした。次回は新暦の年表だそうです。

<FF最新情報>
 海外で発売された新作ゲームブックFF69「嵐のクリスタル」を紹介しています。その他には「Creature of Mishna」、「The Warlock Returns Issue 01」、「不気味な森」など、海外作品が簡単に紹介されていました。

<それでもゲームで遊びた医>Dr.リノ
 第3回は「赤ちゃん生物学」と題して、人間の赤ちゃんの生態を参考に、色々なファンタジー生物を考案します。なかなか面白かったです。新しい生物を作り出すときの参考になると思います。

<はじめてのシティブック1>中山将平
 汎用RPG資料集「シティブック1」を元に作られたT&Tシナリオのリプレイ漫画です。もちろんこの後にシナリオが付いている最強コンビです。次の雑誌でこの漫画が生き残っていたら、買うかもしれません。

<「シティブック1」の楽しい使い方>柘植めぐみ
 リプレイ漫画のシナリオです。「シティブック1」を参考に作られたオリジナルの港町を舞台とする冒険です。

<T&Tソロアドベンチャー「逃亡の山嶺」>松田洋平
 ソロアドベンチャーコンテストで選外佳作となった作品です。3レベル以下の戦仕向け。戦争で敗北した兵士が追っ手から逃げるという内容のようです。パラグラフ数は100です。

<T&Tシナリオ「トロールの国のアリス」>岡和田晃
 前号の「天空の国のアリス」の続編シナリオです。でも、単体でのプレイも可能なようです。

<T&Tシナリオ「吸血鬼岩悪魔、秘蔵の麦酒」>たまねぎ須永
 高位の魔術師の依頼で、コッロールの吸血鬼岩悪魔の迷宮にビールを取りに行くという内容のシナリオです。作りたてのキャラクター4人、プレイ時間3時間前後を想定しています。「トンネル・ザ・トロールマガジン」の第4号に記載された「ラヴクラフト・ヴァリアント」のルールを使用します。

<T&T情報コーナー>安田均
 海外で「モンスター!モンスター!」の第2版が発売されたそうですが、日本での発売は予定されていないそうです。第2版での変更点や、収録されたシナリオなどをグループSNEのホームページに載せるかもと安田均さんは述べていました。

<ウォーロックの骨>柘植めぐみ
 街での冒険を取り上げ、パグマイア、AFF、T&Tでのタレント、技能等を比較しています。

<ウォーロック・サロン>
 ウォーロック・マガジンとゲームマスタリーマガジンとの合併について語っています。

<AFF2e「ミシュナ島のモンスターたち」より>ベンジャミン・クィントン=ボトリー
 日本ではまだ発売されていない未訳サプリメント「ミシュナ島のモンスターたち」の一部を紹介する記事です。

<AFFソロアドベンチャー「欲望の旅路~ミシュナ島の冒険~」>笠竜海
 「ミシュナ島のモンスターたち」を基に作られたソロアドベンチャーです。パラグラフ数は116です。

<付録「ウッズエッジのひなげし」>水波流
 ソロアドベンチャーコンテストの入選作品です。
 13歳の少年の「僕」が主人公で、能力値も予め決められたキャラクターで遊ぶ、ストーリー重視のソロアドベンチャーのようです。パラグラフ数は71です。


アンディ・ホームズ T&Tミニソロアドベンチャー「吸血鬼城からの脱出」

 T&Tミニソロアドベンチャー「吸血鬼城からの脱出」は、「トンネル・ザ・トロール・マガジン」の記念すべき創刊号に収録されているT&Tのミニ・ソロアドベンチャーです。作者はアンディ・ホームズさん、翻訳は杉本=ヨハネさんです。
 以前に「老いぼれクーティ亭の冒険」を遊んだ時のキャラクターを使って、2つ目の冒険に挑戦です。マイキャラは、戦士のアンドレ。T&Tの作者ケン・セント・アンドレさんの名前を勝手に使わしてもらってます。我らがアンドレは、前回の冒険で爬虫類のような皮膚を持つ男に変えられてしまい、かなり不気味。元の姿に戻る方法を探して旅に出た、という設定にしておきましょう。まぁ、爬虫類の皮膚の効果は、防御点が+3、器用度-2という、可もなく不可もなくな効果なのですが。でも、器用度-2は少し痛いかな。早く人間になりた~い。いや、人間ですけどね。
 前回の冒険で得た冒険点で、体力度を+1、耐久度を+2しました。わずかに得たお金で、胴鎧の「ブレスト・プレート」と、一般アイテムの「冒険者の基本セット」とを購入しました。前回の冒険はT&T完全版のルールの一部を省略したソロアドベンチャーでしたが、今回からは完全版ルールを採用する事にします。完全版にはタレントのルールがあったので、アンドレのタレントとして「水泳」を取ってみました。ソロアドベンチャーに役立ちそうじゃないですか?
 人間はセービング・ロールのやり直しができる。戦士は武器1つにつき、レベル数のサイコロを余分に振れる。これらは前回もありました。
 今回から追加するルールは。悪意ダメージ。戦士は防具の防御点を倍にできるけれど、防具が壊れる可能性がある。関係あるのは、これくらいかな。
 以下、アンドレのキャラクター・シートです。

===================================
名前:アンドレ
キャラクターレベル:1
種族:人間
性別:男
キャラクタータイプ:戦士
冒険点:21
体力度:12
耐久度:12
器用度:15→13
速度:8
幸運度:14
知性度:8
魔力度:6
魅力度:12
個人修正:+3
タレント:水泳
所持金:金貨54枚
限界重量:1200
現在重量:310
総攻撃力:7D6+3
総防御力:6×2+3=15

武器:
 ショートソード:攻撃力3D6、必要体力度8、必要器用度7、重量点35
 短剣:攻撃力2D6、必要体力度1、必要器用度1、重量点10
防具:
 バゴネット(頭):防御点2、必要体力度3、器用減少0、重量点45
 ブレスト・プレート(胴):防御点4、必要体力度3、器用減少0、重量点90
 リザードマンの肌:防御点3、器用減少-2

アイテム:
 冒険者の基本セット:重量点130
===================================

 それでは以下、ミニソロアドベンチャー「吸血鬼城からの脱出」の簡単な冒険記録を記載します。ネタバレ注意です。

 旅の途中でとある村に立ち寄ったアンドレ。村の近くにはヴァンパイアの伯爵の住むカガイェヴ城があります。その日、伯爵のしもべの狼及び黒ゴブリン達が村を遅い、村人達を城へ連れ去って行きました。巻き込まれたアンドレも捕らえられて城に連れて来られ、城の地下の一室に閉じ込められます。他の村人達がどこへ連れて行かれたのかは分かりません。今のアンドレの実力ではヴァンパイアに太刀打ちできるはずもなく、アンドレはこの城を脱出して助けを呼びに行く事を冒険の目標と決めます。さぁ、冒険開始です。
 地下の一室でできることは2つ。部屋を調べる事と、部屋を出る事です。・・・出れるの?閉じ込められている訳ではないのか。と言うか、武器防具は装備しているものとして遊んでいいものか・・・。特に装備を取り上げられた様子もないので、よしとしましょう。知能の低い狼及び黒ゴブリンは、武器を取り上げる事も、部屋に鍵をかける事もしなかったのでしょう。
 とりあえず、部屋を調べてみましょう。幸運度で1レベルのSR(セービングロール)を要求されます。目標値は20-14=6、コロコロ・・・失敗、でも人間なので再挑戦、コロコロ・・・1&5でギリギリ成功です。秘密の抜け道を発見!長く暗いアーチ型の通路が続いています。
 しばらく進むと、通路の左側に小さな部屋があり、ベッドの上に女性が眠っています。部屋に入るか否か。嫌な予感しかしませんが、素通りする訳にもいかず、アンドレは思い切って部屋に入ります。部屋に入ると女性は起き上がり、服を脱いで近付いて来ます。・・・このR18な展開は、完全にダメなパターンでは。そして知性度で1レベルのSRを要求されます。知性度!アンドレに知性を求められても・・・。目標値は20-8=12、コロコロ・・・こんなん無理、人間だから再挑戦、コロコロ・・・やった!5&5のゾロ目!コロコロ・・・更に6&6のゾロ目!コロコロ・・・3&6、合計31で見事に成功です。
 アンドレは、催眠の魔法を打ち破ります。女性はヴァンパイアの伯爵婦人でした。戦闘開始です。伯爵婦人のMR(モンスターレート)は24ですが、耐久度に1点でもダメージを受けたら幸運度で1レベルのSRを行い、失敗したらヴァンパイア化してゲームオーバーというハードな条件付きです。悪意ダメージが怖い・・・。何とか5ターンで伯爵婦人を倒し、悪意ダメージで1点だけ耐久度が減りましたが、幸運度のSRは成功しています。伯爵婦人を倒した事で、冒険点100、金貨500枚相当のいにしえの財宝、防御点10のスケールアーマーをゲット出来ました。何て大盤振る舞いな。さすがに海外産のソロアドベンチャーです。有り難く頂いておきましょう。
 部屋を出て廊下を進むと突き当たりに大きな扉があり、「アンティークの鍵」が必要とのこと。そんなの持ってないので、左手の出入り口へ進みます。そこからは悪臭を含む冷たい空気が漂っているとの事。・・・これはマズそうな展開です。どこかで先に鍵を見つけていなければならなかったか・・・。
 先に進むと死体置き場に出て、グラブというモンスターが待ち構えていました。グラブはMR32ですが、毎ターンに耐久度が1点減るという不利な戦闘です。グラブの背後には出口らしきものがあり、グラブを無視して全力疾走でそこを目指す事も可能ですが、速度、器用度、幸運度の平均値で1レベルのSRに成功する必要があります。アンドレの平均値は11.66です。小数点以下をどうするのか記載されていないので、自分に都合よく四捨五入と解釈して平均値は12とします。SRの目標値は8なので不可能ではないですが、失敗するとグラブの攻撃をそのまま受ける必要があります。
 どうするべきか、悩ましいところですね。今後の事を考えると、毎ターンに耐久度が1点減るのはかなり痛い。ここは思い切ってグラブを避けて背後の出口へ走る事にします。人間はSR再挑戦できるから、何とかなるでしょう。コロコロ・・・4&6で成功です。良かった。
 グラブをすり抜けた先は、何と城の出口でした!無事に城から脱出できて、ゲームクリアです!
 え?もうクリア?まぁ、総パラグラフ数が46ですから、こんなものでしょうか。クリアのご褒美は、冒険点500、体力度と耐久度を永久に+1、そしてヴァンパイアを見分ける能力を得ます。大盤振る舞いだなー、さすが海外産ソロアドベンチャー!と言うことで、アンドレの2番目の冒険は無事終了です。

 ちなみに、調べて見た所、気になる「アンティークの鍵」は城の主であるヴァンパイアのドレイク伯爵の部屋に行くためのものでした。伯爵を倒す事はできませんが、伯爵が寝ている隙に豪華な宝物をゲットできるチャンスがあります。海外産だけあって、大盤振る舞いです(しつこいですね)。
 城からの脱出経路は3つほどあるようですが、いずれも出口前には強力な敵か、難易度の高いSRが控えています。
 今回は、伯爵婦人の催眠攻撃を奇跡的に破る事ができてラッキーでした。あそこは、ほぼ死んだと思いました。やはり、ソロアドベンチャーでSRは重要性が高いですね。せめてどの能力値でも1レベルのSRは成功できる程度にしておきたい所。人間のSR再チャレンジ能力はソロアドベンチャーには絶大な威力を発揮します。
 そして何気に怖いのが悪意ダメージです。MR40くらいまでは何とか優位に戦えるのですが、防具で防げない悪意ダメージを1人で受けなければならないのは結構キツい気がします。耐久度を回復する方法がほぼないですからね。
 今回は報酬が豪華だったので、アンドレを十分にパワーアップして次の冒険に挑む事にします。
 

杉本=ヨハネ T&Tソロアドベンチャー「老いぼれクーティ亭の冒険」 その2

 「トンネルズ&トロールズでTRPGをあそんでみる本」に収録されたT&Tソロアドベンチャー「老いぼれクーティ亭の冒険」の続きです。
 前回は、地下洞窟のオークを駆逐するという魔女イズキエルダの依頼を終えました。と言っても、オーク一匹と戦っただけで、金銭的にはマイナス収支でした。現在のキャラクタの状態は、以下の通りです。
 
名前:アンドレ
キャラクターレベル:1
種族:人間
性別:男
キャラクタータイプ:戦士
冒険点:59
体力度:11
耐久度:10
器用度:15
速度:8
幸運度:14
知性度:8
魔力度:6
魅力度:12
個人修正:+5
所持金:金貨34枚
武器:
 ショートソード:攻撃力3D6、必要体力度8、必要器用度7
 短剣:攻撃力2D6、必要体力度1、必要器用度1
防具:
 バゴネット(頭):防御点2、必要体力度3
アイテム:
 銅製バッジ、革の腕輪、松ヤニ

 それでは以下、「老いぼれクーティ亭の冒険」の続きです。ネタバレ注意です。

<第4話:惑わしの森>
 前回の冒険の後、アンドレは老いぼれクーティ亭に戻って一休みし、コーストの街で次の冒険に備えて買い物等をする事ができます。しかしながら、前回の冒険でマイナス収支のため、買い物する余裕などありません。早速、アンドレはイズキエルダの住む塔へ向かいます。イズキエルダは、まどわしの森に隠れたゴブリンの呪霊シャーマンを殺す、という仕事をアンドレに依頼します。
 数日後、アンドレはまどわしの森へやってきます。この森は不思議な力が働いており、地図を描くことができません。と言うことで、どこへ行くかはサイコロによる運任せです。
 六面サイコロを振って、出た目は・・・4。森を歩いていると、ましな格好をしたホブゴブリンが立っています。ここで問われます。銅製のバッジをもっているか?そして、魔術師を仲間にしているか?と。銅製のバッジは持っていますが、魔術師は仲間にしていません。ホブゴブリンは、友好的な態度のようです。攻撃するか、立ち去るかしか選択出来ませんが、友好的な相手を攻撃するのも気が引けるので、立ち去る事にします。
 続いて、サイコロの出目は・・・またもや4。同じ目が出たら1を足すルールなので、出目は5です。空き地の中央に大きなキノコが生えており、その上にノームがいます。ノームは商売をしており、買うか?売るか?と尋ねてきます。とりあえず「買う」を選択してみると、ノームは、この森で発生するまどわしの霧を見通せるようになる「タカの爪のお守り」を金貨50枚で売ると言います。これは買った方がいいアイテムですが、・・・、アンドレの手持ちは金貨34枚で足りません。諦めます。「買う」を一度選択すると、「売る」は選択出来ないようです。
 続いて、サイコロの出目は・・・5。出目5の場所だけは、何度でも訪れていいとのこと。という事で、またもやノームの商売人です。今度は売るを選択します。銅製のバッジ、スライムの肉片、革の腕輪を売る事が出来ます。バッジ及び腕輪は持ってますが、売ってしまっていいものか・・・。でも金貨50枚でお守りは購入したい。バッジはこれまでに2度も役立っており、再び役立つ事があるかもしれない、と考えて、革の腕輪を金貨20枚で売る事にしました。これで所持金は金貨54枚です。お守りが買える、と思ったのですが、「売る」を選択すると「買う」は選択できません。もう一度ここを訪れる必要があります。・・・でも、これはなんか不自然じゃない?今日は我慢しますが。
 続いて、サイコロの目は・・・3。凶暴な蜂の群れに襲われます。盗賊か仲間にいるかと問われますが、いません。幸運度で2レベルのセービングロールを要求されます。アンドレの幸運度は14で、目標値は25なので、サイコロ2個で合計11以上を振る必要があります。そんなん無理。サイコロ2個の出目は、3と4とで合計7でした。人間はセービングロールに再挑戦出来るのでもう一度振ると、サイコロの出目は1と6とで7でした。同じか・・・。足りなかった4点だけ耐久度が減り、耐久度は6になってしまいました。
 続いて、サイコロの出目は・・・またもや4。今度こそ、ノームから金貨50枚で「タカの爪のお守り」を購入しました。
 続いて、サイコロの出目は・・・6。空き地の中央にキノコでできた輪があります。妖精の輪と呼ばれるものらしいです。輪の中に入るか、立ち去るかの選択ですが、立ち去るわけがありません。輪の中に入ると小妖精達が食事をしており、目玉入りスープをご馳走してくれます。気持ち悪いスープを頂こうとすると、小妖精達は大笑いし、アンドレの仲間になってくれます。この冒険で初めて仲間ができました。
 続いて、サイコロの出目は・・・1。空き地に人間に似た樹木があり、その周りに動物達が集まっており、樹木が動物達に何かを語りかけています。アンドレも動物達に混ざって話を聞きます。話を聞いた後にアンドレは樹木に触れ、心が澄み渡り、15冒険点を獲得します。更にアンドレは樹木がくれた果実を食べ、25冒険点を獲得します。
 続いて、サイコロの出目は・・・また5。もうノームに用はありません。出目5は、「何度訪れてもよい」と記載されていますが、逆に訪れなくてもよいと思われるため、出目に1を足して6、更に1を足して7です。霧が立ち込めた場所に来ますが、タカの爪のお守りを持っているため先に進む事が出来ます。そしてとうとう、ゴブリンの呪霊シャーマンの登場です。ゴブリンシャーマンはMRが25、防御点が3。しかもゴブリンシャーマンは、毎ターンにトーテムの加護を受ける事ができ、サイコロ1個の出目に応じた特殊効果を受けます。特殊効果は、2点回復か、相手に2点ダメージを与えるか、相手を転倒させるかのいずれかです。ただし、松ヤニを持っているため、転倒は免れます。いずれにしても、速く倒すに越したことはありません。
 戦闘開始!・・・、詳細は省略しますが、6ターンかかって何とか倒しましたが、耐久度の残りは1。ギリギリの勝利でした。これで惑わしの森での冒険は完了です。あれ?報酬とか冒険点とかは、なしですか?全財産は金貨4枚しかないんですけど・・・。
 調べて見た所、この惑わしの森の冒険は、鷹の爪のお守りを購入しなければクリアできません。つまり金貨50枚を用意出来なければ、永遠に森から出れません。アンドレは手持ちのアイテムを売却して何とか金貨50枚を工面できましたが、手持ちの金貨とアイテムによっては、森に入った時点で詰んでいる可能性があります。ソロアドベンチャーとして設計に少し問題ありな気がします。

<第5話:遺跡探索>
 これが最後の冒険です。惑わしの森の冒険で耐久度が1まで減ってしまいました。老いぼれクーティ亭で休息を取れば回復できるのですが、全財産は金貨4枚。休息は一泊につき金貨5枚必要です。・・・回復できません。一泊で回復出来るのは、耐久度1点だけなので、アンドレの耐久度を最大値10まで回復するには金貨45枚必要なんですよね。最早、最後の冒険はノーダメージで乗り切らなくてはなりません。
 魔女イスキエルダは、自分の左手にしている銀の指輪をアンドレに見せ、街の西にある城の遺跡から同じ物を探してくるという依頼をします。死にかけのアンドレにこんな依頼するなんて、鬼ですね。
 てもアンドレは快く依頼を引き受け、遺跡の入口までやってきます。ここから向かう事ができる場所は、詰め所、教会、城内の3つ。実はもう一つ選択肢があって、遺跡を去って冒険を終えるというのを選ぶ事もできるのですが、まぁさすがに・・・、本当は最善策に思えますが・・・。
 耐久度1なので、最短経路で目的地に到着したいところ。やはり、城内かな。一通り見て回った後、上の階へ行くか、地下へ行くかの選択です。本命は・・・地下かな。地下へ降りて廊下を進み、扉の前にゴーレムが!MRは30です。飛び道具で先制できるようですが、そんな物は持っていません。一撃でも食らえば死亡のスリリングな戦闘。・・・何とか防具の防御点2以内に負けを抑えて、6ターンで勝利!ヒヤヒヤものです。ゴーレムを倒して扉の向こうは宝物庫だったのですが、ほとんど何も残っておらず、金貨75枚だけ手に入ります。貧乏なアンドレには大金ですが・・・。そして「武器変換装置」という物が置いてあります。この装置を使うと武器に色々な変化を起こさせる事ができるようですが、予備の武器を持っている訳でもなく、触らぬ神に祟りなしでスルーします。
 地下はハズレだったみたいなので、次は上の階へ向かう事にします。塔を上って城の屋上へ、そこから中庭へ続く階段を降ります。ここで、小妖精が仲間にいるかと問われます。います!始めて仲間がいる場合の選択肢を選ぶことができました。小妖精に言われるままに中庭を掘り返すと、箱が出てきて金貨50枚ゲットです。でもこれで城内の探索はおしまいです。指輪は発見できずです。
 城の外に出て、まだ行ってない場所は、詰所と教会です。指輪がありそうなのは、教会か?遺跡の教会に入り、黒い棺桶と、奥への扉とを発見します。どちらも嫌な予感しかしませんが、調べない訳にもいきません。とりあえず棺桶を開けてみると・・・もうもうと混沌の煙が舞い上がります!混沌の煙はアンドレの身体に変化をもたらします。ここでサイコロを振って・・・出目は5。アンドレの肌はリザードマンの肌に変化してしまいました。器用度が2点減少する代わり、3点の防御点が得られます。アンドレは爬虫類人間に変身してしまいました。防御点が上がるのはいいのですが、器用度が下がるのは痛い。個人修正も下がります。
 気を取り直して、奥の扉を開けると、地下への階段があります。階段を降りると地下墓地があり、またもや棺桶があります。嫌な予感しかしませんが、ここまで来て開けないという選択肢はありません。棺桶の中には白骨死体があり、指にはエメラルドの指輪が!アンドレが指輪を取ると、白骨死体が動き出します!戦闘です。相手は王族のがいこつで、MRは30です。ラスボスっぽいです。1点でもダメージを食らうと死亡です。・・・そして、個人修正が低下したことで拮抗した戦いが続きましたが、防御点が増えた事でダメージを食らう事なく、8ターンで倒す事が出来ました。
 エメラルドの指輪を手に入れ、アンドレはイズキエルダの元へ戻ります。イズキエルダは、アンドレから受け取った指輪と、自分の指輪とを銀の鎖に通して自分の首にかけ、アンドレに礼を言います。この指輪は、イズキエルダにとって大切な物だったのかもしれません。クリアの冒険点が150点貰えます。

 これで、「老いぼれクーティ亭の冒険」は終わりです。最後に冒険点は貰えましたが、イズキエルダからこれと言った報酬は貰えませんでした。タダ働き?確かに、オークを駆逐する依頼では、道中で手に入った物が報酬と言うことでしたが、それ以降の依頼もこの契約なの?少し金払いが渋すぎじゃないですか、イズキエルダさん。
 このソロアドベンチャーは、お金が手に入るチャンスが少ない割に、お金が必要な場面が多いように思えました。盗賊や魔術師を仲間として雇うにはかなりのお金が必要なのですが、よほどの幸運が続かない限り、仲間を雇うほどのお金が手に入るようには思えません。よほどの幸運が続いたとしても、本当に仲間を雇う事が出来たのか疑問です。武器防具を買わないという選択でもしない限り、不可能に思えました。
 またやはり、惑わしの森でお金が足りないと一生森から出れないのはどうかと。お金が無くてもクリアできるよう、複数の解決策を用意して欲しかったです。
 これらお金に関する不満を除けば、「老いぼれクーティ亭」は分かり易く楽しめるソロアドベンチャーだったと思います。入門には最適でしょう。まぁ、新米冒険者が金欠なのは当たり前の事のようにも思えますしね。
 ちなみに、先に記載した冒険のあらすじでは、一度も死亡せずにクリアした事になっていますが、実は1回死にました。ラスボスとの戦闘で。耐久度が残り1点での戦闘で、サイコロで物凄く低い目を振ってしまい、死亡しました。これはアンドレが見た夢だった事にして、戦闘を最初からやり直しました。ソロアドベンチャーですから、GMである自分が認めれば多少のズルもありです。ソロアドベンチャーの良いところですね。
 手元にはソロアドベンチャーが掲載された書籍、雑誌が結構あります。これを機に、少しずつ遊んでいこうかなと思います。アンドレの冒険は続きます。


杉本=ヨハネ T&Tソロアドベンチャー「老いぼれクーティ亭の冒険」 その1

 杉本=ヨハネさんのT&Tソロアドベンチャー「老いぼれクーティ亭の冒険」は、2016年12月に発売された「トンネルズ&トロールズでTRPGをあそんでみる本」に収録されています。
 T&T完全版の発売から3年以上が経過しました。懐かしさから、関連書籍を買い揃えていましたが、ザッと目を通しただけで、特に遊ぶ事なく本棚に並べていました。もったいないとふと思い、ソロアドベンチャーでもやってみようかと。ただ、完全版のルールブックは持ってないので、ルールブックなしでも遊べそうなものという事でこの「老いぼれクーティ亭の冒険」を選びました。
 この「老いぼれクーティ亭の冒険」は、遊ぶ事でルールを教えてくれるチュートリアル的なソロアドベンチャーです。優れものです。ただし、悪意ダメージなど、ルールの一部は省略されているそうです。キャラクター作成も省略され、2人のサンプルキャラクターからどちらかを選ぶ事になっています。体力度重視のキャラクターA、器用度重視のキャラクターBです。いずれも人間、戦士で名前などはありません。タレントのルールも省略されているようです。
 ソロアドベンチャーでは器用度が効いてきそうなので、キャラクターBを選びます。性別は女性となっていましたが男性に変えて、名前はT&Tの作者から「アンドレ」とします。以下、私のソロアドベンチャー用のキャラクターです。

名前:アンドレ
キャラクターレベル:1
種族:人間
性別:男
キャラクタータイプ:戦士
冒険点:0
体力度:11
耐久度:10
器用度:15
速度:8
幸運度:14
知性度:8
魔力度:6
魅力度:12
個人修正:+5

 武器、防具、装備品、所持金は一切なしでのスタートのようです。
 それでは以下、「老いぼれクーティ亭の冒険」の物語です。ネタバレ注意です。

<プロローグ>
 新米冒険者のアンドレは、コーストの街の「老いぼれクーティ亭」という酒場の主人から、老魔女イズキエルダの仕事を紹介してもらいます。アンドレが主人に教えられた塔へ行くと、30歳そこそこの美しい女性が出迎えでくれます。この女性がイズキエルダのようです。イズキエルダは、近くで発見された地下洞窟に住み付いているオークの駆逐をアンドレに依頼します。
 ただ、イズキエルダは武器も防具も持っていないアンドレに不安を抱いたのか、短剣(攻撃力2D6:六面体サイコロ2個)をアンドレに渡し、近くの遺跡まで連れてくると、この遺跡を通り抜けて少し慣れてこいとアンドレに言います。

<第1話:小さな冒険>
 遺跡へと足を踏み入れたアンドレがしばらく歩いて行くと、足元のスイッチを踏んで罠を作動させてしまいます。天井から槍が降ってきます。
 ここで、幸運度で1レベルのセービングロールです。全部で8パラグラフを費やして、セービングロールのやり方をプレイヤーに教えてくれます。サイコロを2固振って、出目は2、4。幸運度14に2と4を足して合計は20。1レベルのセービングロールの目標値は20なのでギリギリセーフでした。経験点に+6です。ちなみに完全版では、人間はセービングロールに2回チャレンジできます。
 アンドレは、ギリギリで槍を避けました。アンドレは奥へ進み、大広間へ出ます。そこには一匹の狂犬がおり、アンドレに襲い掛かってきます。
 さあ、次は戦闘を7パラグラフかけて教えてくれます。アンドレは戦士のため、白兵戦で武器1つにつき、レベル数のサイコロを加える事ができます。つまり、短剣のサイコロ2個にレベル数で1個のサイコロを加える事ができます。個人修正も加えると、アンドレの攻撃力は3D6+5です。これに対して狂犬はMR(モンスターレート)11なので、攻撃力は2D6+6です。
 詳細は省略しますが、アンドレは、3戦闘ターンで無傷で狂犬を倒す事に成功しました。経験点は、狂犬のMR分で+11です。
 これで最初の冒険はクリアです。セービングロールを1回、戦闘を1回しただけですが。イズキエルダは、アンドレから短剣を取り返す代わりに、金貨90枚をアンドレに渡し、装備を整えるよういいます。

<第2話:コーストの街>
 アンドレは、「老いぼれクーティ亭」に戻ってきます。宿には仲間として雇える冒険者が2人います。金貨50枚でホビット女性の盗賊を、金貨100枚でエルフ女性の魔術師を雇う事ができます。でもアンドレの手持ちの資金は金貨90枚で、とても雇う余裕はありません。
 コーストの街では、老いぼれクーティ亭及びイズキエルダの塔の他に、北の冒険者市場、故男爵城跡、西の宗教地区へ行く事が出来ます。武器も持たずにウロウロするのは非常に危険です。まずは市場へ向かいます。武器屋で買えるのは、短剣、ショートソード、ブロードソードの三種類です。ブロードソードは体力度が足らず、使えません。ショートソードと短剣を合わせて金貨60枚で購入し、二刀流としました。ショートソードの攻撃力が3D6、短剣の攻撃力が2D6です。完全版の戦士は、武器1つに対してレベル数のサイコロを加える事ができるため、アンドレの攻撃力は個人修正も加えて合計で7D6+5です。何だかものすごい強く感じます。
 残り金貨30枚で防具を探します。選択肢はあまりないので、頭部用のバゴネットという防具を金貨16枚で購入しました。防御点は2です。
 武器防具が揃ったので、コーストの街の他の場所へも足をのばしてみましょう。何の情報もありませんが、故男爵城跡という場所へ行ってみます。城跡は今では単なる公園でした。ここでは見世物の闘技が行われており、参加する事が出来ます。アンドレは、買ったばかりの武器防具をためしてみるため、参加します。対戦相手の強さはサイコロの目でランダムに決まります。結果、対戦相手はMR25です。無傷の余裕勝ちで、賞金として金貨25枚もらえました。
 次は、西の宗教地区へ行ってみます。ここでは様々な教団が活動しており、緑と茶色のローブを着たグループが傷を治してくれると近付いてきます。怪しいですね。怪我してないので、お断りしましょう。ここでのイベントはこれだけのようです。
 準備が整ったので、イズキエルダの塔へ向かいます。イズキエルダは、冒険の前に、金貨30枚で武器に魔法をかけてくれるそうですが、手持ちも少ないのでお断りしました。いよいよ、地下洞窟のオーク退治へ出発です。

<第3話:地下洞窟>
 ここからが魔女イズキエルダの依頼の本番です。依頼内容は、地下洞窟に住み着いたオークの駆逐です。駆逐・・・という事は全滅させろという事でしょうか。冒険者1人に対する依頼として適切な内容なのかやや疑問です。
 アンドレは、オークが住み着いた地下洞窟へやってきます。中に入ってしばらく進むと分かれ道です。大きな穴or小さな穴の二択です。本筋は大きな穴っぽいですが、寄り道好きなので、小さな穴へ。しばらく進むと行き止まりで、ホブゴブリンが泥酔して寝ています。住み着いたのはオークじゃなかった?駆逐対象にホブゴブリンは含まれるのかどうかよくわかりませんが、戦うとか殺すとかいう選択肢はありません。望むなら、ホブゴブリンの胸に付いている「銅製バッジ」を持って行ってもいいとあります。持っていると不利な展開になる可能性もありますが・・・、当然持っていきます。
 引き返して大きな穴へ。小さな広場に焚き火をするオークを発見。さっそく戦闘です。オークのMRは17。余裕勝ちです。オークの死体から「革の腕輪」を手に入れ、焚き火跡から「松やに」を手に入れます。松やには、転倒しなかったかどうかのSRに必ず成功するという効果があります。
 奥に進むと川に出ます。・・・オークの住み着いた洞窟って、そんなに広いの?ちょっと想像と違いました。
 ここで突然に問われます。「ハーフオークはオークだろうか?」なかなか哲学的な問いです。ドラゴンランスのタニス、ハーフエルフはエルフか人間かというのと同じ問い掛けですね。これは難しい。色々と思う所はありますが、ここは「いいえ」で。
 川の前にハーフオークがおり、どうやら渡守のようです。話しかけてみると、金貨5枚で向こう岸へカヌーで連れて行ってくれるようです。少し高いですが、争いは避けてお金を支払い、向こう岸まで渡してもらいます。
 次に、笑いながら酒を飲んでいるホブゴブリンと小鬼に出会います。和やかな雰囲気で、一匹が手招きし、色とりどりのインクとアンドレとを交互に指差しています。言葉はよくわかりませんが、友好的に振る舞うと、ホブゴブリンに押さえつけられて、背中にタトゥーを彫られてしまいます。何のタトゥーかは・・・サイコロで決まり・・・太陽と月のタトゥーでした。特に能力的な変化はありませんでしたが、サイコロの出目によっては魅力度が増減する可能性がありました。その後、「銅製バッジ」を持っていたので、タトゥーの代金を取られる事なく解放されます。
 その先では、3匹のオークと、1匹のオーガーとが争っています。アンドレは隠れて様子を見ます。するとオーガーは3匹のオークを倒して去っていきます。
 洞窟の最奥地にたどり着いたアンドレは、大きなからくり箱を発見します。いつの間にか背後にイズキエルダが立っており、からくり箱が「種族変換器」だと教えてくれます。ドワーフ、エルフ、オーク、ワーウルフのいずれかに種族を変更する事ができるようですが・・・人間のままでいいので、触らずに置いておきます。
 どうやらこれで地下洞窟の冒険は終わりのようです。結局、オーク一匹と戦っただけでした。特にクリアのご褒美も冒険点も貰えずです。依頼の報酬は、「道中で見つけたもの」だったので、変なアイテムを手に入れただけで、金銭的な報酬はゼロ。川を渡るのに代金を支払ったので、冒険全体としてはマイナス収支です。友好的な選択肢を選び過ぎたようです。途中で出会ったモンスター達は、皆殺しにも出来たようで、そうすればもう少し貯金が増えたかも。
 オークを駆逐するというイズキエルダの依頼はとりあえず終了です。でもまだ冒険は続きます。

続く。


雑誌「ウォーロック・マガジン」第8号

 雑誌「ウォーロック・マガジン」第8号は、2020年8月に発売されました。
 今号の特集は「ファンタジーの動物たち」です。相変わらず、パグマイア推しのようですね。ただ、この特集には、動物ネタのT&Tのソロアドベンチャーが含まれているので、まぁ許す事にします。
 それでは以下、雑誌「ウォーロック・マガジン」第8号の記事を簡単にまとめます。ネタバレ注意です。

<<特集:ファンタジーの動物たち>>

<小説やゲームに登場する動物たち>柘植めぐみ
 TRPGに限らず、古今東西の動物が登場する作品を紹介しています。

<知性ある種族について>ベーテ・有理・黒崎
 パグマイアの世界に存在する犬猫以外の種族を紹介しています。ネズミ族、タナグマ族、トカゲ族、鳥族についてです。

<AFF2eシナリオ:犬とゴブリン>ジョナサン・ヒックス
 町外れで出会った犬に導かれて、ヒーロー達が事件に巻き込まれるという内容です。

<AFF2eシナリオ:犬とゴブリンその後>ピピン
 シナリオ「犬とゴブリン」の続編を別の作者が作成したものです。

<T&Tソロアドベンチャー:ジャイアント・ラットまたは巨大ハムスターの逆襲>杉浦武夫
 ジャイアント・ラットまたは巨大ハムスターのどちらかを選んで遊ぶソロアドベンチャーです。パラクラフ数は99です。

----特集は以上です。

<秋田みやびの謎解き日記>秋田みやび
 秋田みやびさんが「人狼」というゲームについての経験を語っています。

<マウ連合君主国プレイガイド「素晴らしき猫作成のすすめ」>ベーテ・有理・黒崎
 パグマイアの新製品「マウ連合君主国」は、同じ世界で猫をプレイヤキャラクタとして遊ぶルールです。リプレイのような会話形式で猫のキャラクタを作成する様子を紹介しています。三毛猫のノーラ・フォン・レックスというキャラクタが出来上がります。

<マウ連合君主国リプレイ:ポート・マシュー・イントリーグ>ベーテ・有理・黒崎
 「マウ連合君主国」と「パグマイア」とを合わせて、三匹の猫と一匹の犬のパーティーが活躍するリプレイ記事です。前記事で作成された三毛猫のノーラ、ロシアン・ブルーのクロト、ペルシャ猫のパメラ、ドーベルマンのサルバトーレの4匹です。ドーベルマンの家門を裏切ったエンリコという犬が連合君主国へ逃げ込んでおり、この犬が持ち去った裏帳簿を取り戻すという依頼を受けて4匹が冒険を繰り広げます。

<マウ連合君主国シナリオ:最も卑劣な殺し>
 「マウ連合君主国」対応のシナリオ集「ADVENTURE FOR CURIOUS CATS」に収録されているシナリオの1つを翻訳したものです。残りのシナリオが翻訳されるのか、発売されるのか等については、特に情報はありませんでした。

<パグマイア&マウコミック:英雄犬ポメロスくん>ゼサン
 角を生やした兎のような動物、「シャッカロープ」の呪いを受けた犬の物語です。イマイチでした。

<パグマイア最新情報>
 「マウ連合君主国ルールブック」、「フェッチクエスト」の2つを紹介しています。「フェッチクエスト」はパグマイアのカードゲームです。
 また本国での新製品として「Buried Borns」、「Pirates of Pugmire」の2つを紹介しています。

<三遊亭楽天のTRPG四方山噺>
 三遊亭楽天さんは「TRPG落語」を口演しているそうで、これが誕生した経緯などを紹介しています。その中の1つ、「ドラゴンほめ」のあらすじが掲載されています。わかる人にはわかる、かなりマニアックな落語です。この他にも「インスマウス長屋」、「積みゲー幽霊」などがあるそうです。「インスマウス長屋」が無茶苦茶気になります。

<ハード・ア・スターボー!~タイタンの船舶と船乗りたち~>ピピン
 近々発売されるAFF2eワールドガイド「ブラックサンド」から船に関するデータ及びルールを紹介した記事です。

<未訳FF紹介:アーロックを超えて>タイタンの放浪者
 日本で発売されたファイティング・ファンタジーのゲームブックは第33巻「天空要塞アーロック」まででした。本国ではその後も新作が作り続けられており、現在は第68巻まで出版されています。この記事では、日本未発売の第34巻から第68巻までの35作品の内容を簡単に紹介しています。
 翻訳されていないとは言え、この記事は資料としてかなり価値のある内容です。

<AFFソロアドベンチャー:真実の騎士>笠竜海
 能力値やタレント等が予め決められたキャラクタで遊ぶソロアドベンチャーです。聖堂騎士の主人公が奪われた5つの「呪いの指輪」を取り戻すという内容です。

<それでもゲームで遊びた医>Dr.リノ
 医療と育児とゲームには選択肢がつきもの、という事を語るコラムです。

<はじめての怪奇の国のアリス>中山将平
 近日発売予定のT&Tソロアドベンチャー「怪奇の国のアリス」にちなんで作られた複数人用シナリオのリプレイ漫画です。もちろん、シナリオも収録されています。この、シナリオ&リプレイ漫画の組み合わせは最高です。

<T&Tシナリオ:天空の国のアリス>岡和田晃
 リプレイ漫画のシナリオです。結構長めのシナリオです。

<T&Tシナリオ:百匹の猫を助ける手早い方法>友野詳
 猫になる呪いをかけられたPC達が元に戻るために奮闘するというシナリオです。キャラクタの強さに制限はありません。

<T&Tシナリオ:ダークロータスを伐採に>たまねぎ須永
 薬の素になる睡蓮の花を採りに湿地帯へ行くシナリオです。作りたてのキャラクタ4人、パーティ戦闘力100前後、プレイ時間は3時間を想定しています。

<T&Tシナリオ:野営地を血祭り>たまねぎ須永
 「モンスター!モンスター!」用のシナリオです。作りたてのモンスター2~4人を想定しています。

<続ソロアドベンチャーの書き方>マイケル・スタックポール
 前号の続きです。冒険にふさわしい個人修正&セービングロール、パラグラフの番号のシャッフル方法、NPCの反応、等について紹介しています。

<ソロアドベンチャーコンテスト選考結果発表>
 コンテストの結果が発表されています。以下の2作品です。
 入選:「ウッズエッジのひなげし」水波流
 選外佳作:「逃亡の山嶺」松田洋平
 入選の水波流さんは、FT書房のメールマガジンの編集を担当されている方です。毎日このメールマガジンを楽しみにしている私としては、とても嬉しい結果でした。おめでとうございます。
 入選作品は、次号の付録冊子として発表される予定だそうです。楽しみです。

<T&T情報コーナー>安田均
 ソロアドベンチャー「怪奇の国のアリス」が、年末か新年頃に発売予定だそうです。
 海外では、「アラボール」という、トロールワールドとは別の世界の設定が発表されたそうです。日本で翻訳されるか否かは未定。

<ウォーロックの骨>柘植めぐみ
 「ウォーロックの壺」から「ウォーロックの骨(コツ)」にタイトルが変わりました。マスター柘植及びワキ西岡の2人が、「使い魔」について語る内容でした。

<ウォーロックサロン>
 お便りコーナーですが、今回はTwitterで行われたアンケートの結果発表でした。

<はじめてのAFF>中山哲学
 AFFのリプレイ漫画です。近日発売のシティガイド「ブラックサンド」を元に作成されたシナリオをプレイした様子が漫画化されています。ちゃんとシナリオも付いています。リプレイ漫画&シナリオのパターンは好評なのでしょうか。私は好きです。

<AFF2eシナリオ:13の隠された試練>こあらだまり
 リプレイ漫画のシナリオです。ポートブラックサンドを舞台にしたシティアドベンチャーです。初期作成ヒーロー3~4人でのプレイを想定しています。

<付録:マウ連合君主国ガイドスクリーン>
 三つ折りの厚紙で作られたガイドスクリーンです。外側に猫の絵が描かれ、内側にデータが集約された表などが記載されています。
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