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豊田巧 「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」

 豊田巧さんの「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」は、映画「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」を小説化した作品です。2014年の12月に発売されています。

 小説版「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」の物語は、映画版の物語にかなり忠実です。小説版の「宇宙戦艦ヤマト2199」上下巻のときもそうでした。作者の豊田巧さんはあまり原作を改変しないタイプの人なのか、それとも改変してはいけないという契約なのか…。

 小説版「宇宙戦艦ヤマト2199」上下巻のときはアニメの全26話分を2冊に収めなければならないため、物語が所々で省かれている印象がありました。しかし「星巡る方舟」は映画の約2時間分を1冊に収めればよいためか、物語が省かれていると感じる部分はあまりありません。むしろ、映画版よりも小説版は物語が詳細に描かれている印象でした。
 小説版「星巡る方舟」では、登場人物がその時にどのようなことを考えていたのか、つまり登場人物の内面描写が充実しています。また映画版ではなかった会話が追加されていたりもします。これは小説版「宇宙戦艦ヤマト2199」上下巻ではあまり見られなかった追加です。これらの追加によって小説版「星巡る方舟」は、とても読みやすい作品になっています。作者の豊田さん、腕を上げたな、という印象を受けました。
 「星巡る方舟」では、戦艦大和内のホテルでのシーンに結構長めの時間を取っています。映画版ではこのホテル内でのシーンがあまり面白く感じられなかったのですが、小説版では登場人物の内面描写が充実したことによりとても面白く読むことができました。
 また例えば、遅刻しそうで全力で走る女の子が曲がり角で男の子に衝突するお約束の出会いのシーンが、「星巡る方舟」の中に登場します。映画版を見ているとベタな展開だなーと思うだけのシーンですが、小説版ではこれを見ていた周囲の人物のセリフによって面白いシーンに変化しています。漫才でいえば、映画版は単にボケて終わり、小説版はボケに対するツッコミがきちんと入っている、という感じです。
 また例えば、新見が古代に好意を抱いていることを疑わせるような、古代と新見との会話が追加されていたりもします。

 戦闘シーンやメカ描写が充実しているのは、小説版「宇宙戦艦ヤマト2199」上下巻と同じでした。小説版「星巡る方舟」では、最初にガトランティス軍がガミラス軍の艦隊を壊滅させる戦闘シーン、ガトランティス軍とヤマトとの最初の戦闘シーン、ヤマト及びガミラス軍が協力してガトランティス軍に挑む戦闘シーンがじっくりと描かれていました。これまでの2冊で慣れてしまったのか、作者の豊田さんの腕が上がったのか、詳細に描かれた戦闘シーンが長いと感じることはなく、とても楽しめました。
 なお小説版では、ヤマト及びガミラス軍が協力してガトランティス軍と戦う最後の戦闘シーンの内容が映画版から若干変更されています。どちらがいいということはありませんが、小説版ではなぜこのような戦略を取ったかなどが説明されているため、納得感は高いです。

 唯一、映画版に対して小説版で省略されていたのは、映画版の冒頭の月基地に取り残された部隊に関するシーンです。「星巡る方舟」のヒロインである桐生の父が登場するシーンではありますが、本編とは時間的にも空間的にもかけ離れており、まあなくてもOKなシーンですから、問題ないと思います。

 小説版「星巡る方舟」は、とても面白かったです。もしかしたら、映画版よりも小説版の方が面白いかもしれません。映画を見たけど小説版は読んでいないという方が居れば、ぜひ読んでもらいたいです。


映画 「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」

 映画「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」は、2014年12月に公開された映画です。2014年10月に公開された映画「宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海」は、テレビアニメの総集編的な作品でしたが、「星巡る方舟」は新規の物語でした。また「星巡る方舟」の物語は、過去の宇宙戦艦ヤマトシリーズにもない、完全に新規の物語のようです。
 「星巡る方舟」の物語は、コスモリバースシステムを受領したヤマトがイスカンダルを出て、亜空間ゲートを利用するためのバラン星系に到着するまでの期間に起こった出来事を描いています。
 以下に、「星巡る方舟」の物語の概要を記載します。ネタバレ注意です。

 月面基地に取り残された国連宇宙軍の一部隊が救援を求める通信を試みていますが、応答はありません。部隊の桐生隊長は地球からの救援を信じながら死亡します。部下たちは地球から飛び立つみたことのない宇宙戦艦の姿を目撃し、その直後に地球からの救援が到着します。救援に来たのは、ヤマトの出航を見送ったキリシマでした。
 そしてヤマトがイスカンダルでコスモリバースシステムを受領し、ヤマトがイスカンダルを出た後に物語の時間軸は進みます。
 デスラー総統の暗殺を試みて失敗し、その後は逃避行を行っていたガミラス軍の艦隊に、ガトランティス軍の艦隊が攻撃を仕掛けてきます。ガトランティス軍は、巨大なレーザー光線をワープさせることで射程圏外からの攻撃が可能な新兵器を用い、ガミラス艦隊を全滅させます。
 七色星団にてドメル将軍と共にヤマトと戦ったガミラス軍の空母ランベアは沈没せずに生き残っていました。現在のランベアは、乗員が老人兵及び少年兵ばかりであり、ドメルの部下だったバーガーが率いています。バーガーはヤマトへの復讐を誓っています。しかしガミラスは既にヤマトと和平しており、本国からヤマトへの攻撃を中止する命令を伝えにネレディアの率いる艦隊がランベアの元へとやって来ます。ネレディアは、バーガーの死亡した恋人の姉であり、古くからの知り合いです。ランベアの艦長室でバーガーとネレディアが言い争っているとき、バーガーは突然に謎の歌声を耳にします。
 地球への帰路を平和に航行していたヤマトに対して、ガトランティス軍が襲い掛かります。沖田艦長が療養中のヤマトでは、古代進の指揮により戦闘が行われます。ガトランティス軍は、ワープレーザーを用いてヤマトに攻撃を仕掛けますが、この攻撃はヤマトを外れます。ヤマトは近くの惑星へと逃げ込み、惑星上でヤマトとガトランティス軍との戦いが繰り広げられます。その最中、惑星から謎の生物がヤマト及びガトランティス軍の戦艦に取り付き、エネルギーを吸い取り始めます。ヤマトは惑星上での強制的なワープを行い、この生物を振り払って危機を脱します。
 ワープしたヤマトは、謎の空間に出ます。この空間には、巨大な十字架のような構造物が存在しており、ヤマトは何者かに操られてこの構造物へと近づいていきます。停止したヤマトでは、この構造物が建てられた惑星の調査を行うことが決定し、古代進、桐生美影、沢村翔、新見薫及び相原義一の5人が、イズモ計画用の調査艇に乗って調査に向かいます。
 5人が乗る調査艇は、惑星表面の海に潜り、海底を突き破ってジャングルの上空に現れます。ジャングルは地球のものに酷似しており、上空は青空で覆われています。またこのときに、この惑星が何らかの物質で覆われていき、調査隊とヤマトとの通信が途絶します。
 調査隊は、ガミラスの救援信号を受信し、この発信源へと向かいます。発信源をたどっていった調査隊は、ジャングルの中で朽ちた戦艦大和(宇宙戦艦ではなく旧日本軍の戦艦)を発見します。この戦艦大和は内部が豪華なホテルになっており、ホテル内へ調査隊が入ると扉が消え去り、調査隊はホテル内に閉じ込められてしまいます。そして調査隊の5人は、いつの間にかヤマトの制服から、戦艦大和の時代の服装に変わっていました。またホテル内には、4人のガミラス人が先客として閉じ込められていました。バーガー及びネレディアと、バーガーの部下のバーレン及びメルヒです。バーガーらは、古代たちをザルツ人と勘違いして受け入れます。こうして、ホテルに閉じ込められたヤマトの5人及びガミラスの4人による共同生活が始まります。
 9人は協力してホテルからの脱出方法を探りますが、脱出することはできません。しかし彼らの中で少しずつ信頼関係が生じてきます。ホテルでは飲み水は得られますが、食料は持参したものしかなく、徐々に食料が底をついてきます。食料がなくなってくるとヤマトの5人及びガミラスの4人の間に軋轢が生じ始め、ガミラス人のメルヒが姿を消します。
 止まっていたホテル内のエレベーターが動き出し、桐生がエレベーターに乗って11階へとたどり着きます。桐生は、更に屋上へと上がり、そこで大量の食糧を抱えたメルヒに遭遇し、メルヒに銃を突き付けられます。桐生を追って古代らが屋上へと現れ、沢村の活躍で桐生は助かります。そして、ネレディアが古代ら5人がザルツ人ではなくヤマトの乗組員であることを暴露し、古代及びバーガーは互いに銃を向け合います。しかし二人は撃ち合うことなく銃を収めます。バーガーは、ネレディアが偽物であることを見抜きます。このネレディアの正体は、ジレル人の生き残りでした。
 この惑星は、ガミラスに滅ぼされたジレル人たちの聖地であると共に、巨大な宇宙船でもあり、ガミラスの攻撃から逃げ延びたジレル人たちが隠れ住んでいました。古代らが見た戦艦大和やホテルは、ジレル人たちによる幻覚でした。この惑星の真の姿が現れ始めます。
 その頃、ヤマトのワープの航跡を辿ったガトランティス軍の戦艦が現れ、攻撃を仕掛けてきます。古代らはヤマトへと戻り、バーガーらは自分たちの艦隊へと戻ります。古代はヤマトの指揮をとり、バーガーらガミラス軍と協力してガトランティス軍を撃破します。
 その後、ジレル人たちはこの惑星ごといずこかへ旅立ち、ヤマトも地球へ向かう旅を再開します。

 以上が映画「宇宙戦艦ヤマト2199星巡る方舟」の物語です。
 最初の方と最後の方は面白かったですが、途中の戦艦大和のホテルでの物語がイマイチでした。全部幻覚でしたというオチは、最も嫌いなパターンです。何でもありになってしまい、且つ、合理的な真相が明かされないという最悪のパターンです。何だかがっかりでした。
 戦闘シーンは面白かったです。ヤマト対ガトランティス軍の手に汗握る攻防を見ることができました。
 ガトランティス軍の人々がいかにも悪者という感じでした。強力な宇宙艦隊を有する国家でありながら、宇宙船内でどこぞの原始人のように太鼓を鳴らしている描写には違和感がありました。もう少し知的な敵の方がよかったのではないでしょうか。今回の登場はガトランティス軍のほんの一部のようですから、今後の続編では知的なガトランティス人が登場する可能性はありそうです。
 今回のヒロインは桐生美影だったようで、森雪の出番はあまりありませんでした。古代と両想いになってしまっているので、物語に出し辛いのでしょうか。

 これまではドメルの強さを示すためのやられ役として一瞬登場しただけのガトランティス軍が、今回は敵として立ちはだかりました。メカコレのNo.6~8に続けてガトランティス軍の戦艦がラインナップされていた理由がやっとわかった気がします。そういえば、今回登場したランベアもメカコレNo.4にラインナップされていました。この映画に合わせての発売だったのでしょうね。でもガトランティス軍のワープレーザーを搭載した戦艦がメカコレ化されていないのは何故なのでしょう。本映画のラスボス的存在だったのに…。




豊田巧 「宇宙戦艦ヤマト2199」下巻

 小説版「宇宙戦艦ヤマト2199」の続きです。この下巻は、2013年12月に発売されています。上巻が10月ですから、わずか2ヵ月で発売されていることになります。

 上巻では、ガミラス側の視点を一切排除し、ヤマト側の視点のみで物語を展開するという大胆な手法がとられていました。当然、下巻でもヤマト側視点で物語が展開すると思っていたのですが…。
 ところが下巻では、ガミラス側の視点から物語が開始されます。これには非常に驚きました。しかも下巻の始めは、ドメル軍とガトランティス軍との戦いが事細かに描かれます。アニメ版では一瞬で終わったシーンでしたが、小説版ではかなり気合を入れて書かれていました。こんなにページ数を割いて大丈夫なのか心配になるほどでした。やっぱり作者の豊田巧さんは、艦隊戦を描くのが好きなのでしょうね。

 下巻の物語も、アニメに忠実な展開でした。物語の流れは、以下の通りです。
 ドメル軍対ガトランティス軍の戦い→ドメルがヤマト討伐を命令される→ドメル軍対ヤマトの戦い1回目→ビーメラ4でのイズモ計画派の反乱→亜空間ゲート起動→バランでの戦い→七色星団での戦い→レプタポーダの収容所での反乱→ガミラス星での戦い→イスカンダル到着→デスラーとの戦い→地球帰還

 本当にアニメ版に忠実で、驚きの展開とか、隠された裏話とかはありません。上巻と比較すると、下巻では人物描写が若干増えたような気がしました。特に、ビーメラ4でのイズモ計画派の反乱の物語は、じっくりと描かれていました。
 下巻では、予想通りではありますが、七色星団の戦いの物語にものすごく力が入れられています。七色星団は、「宇宙戦艦ヤマト2199」の山場であり、この物語に力を入れるのは納得です。作者お得意の詳細な戦闘シーンの描写を楽しむことができました。
 下巻では、イズモ計画派の反乱と七色星団の戦いの物語はページ数を割いて詳しく描かれていいます。その反面、ページ数には制限があるでしょうから、他の物語は省略気味になってしまっています。バランでの戦いやレプタポーダの収容所での反乱などの物語は、かなりあっさりと終わってしまいます。メリハリを付けるのはいいと思うのですが、ラスボスであるデスラーとの戦いはもう少しボリュームがあってもよかったのではないかと、少し物足りなさを感じました。

 小説版の下巻の物語と、アニメ版の物語との相違点も多少はあります。例えば、小説版ではユリーシャが岬百合亜に憑依するという展開がカットされています。アニメ版でもこの表意現象がなぜ起こったのかよくわからなかったので、カットするのはありかなと思います。
 小説版では、イズモ計画派の反乱の物語で、星名が実は味方であることが早い段階で明かされてしまいます。これは伏せておいて、最後に明かす方がよいのでは。まあ、この小説を読んでる人は、ほとんどアニメを見た人で、隠すほどの事実ではないのかもしれませんが…。
 また小説版では、森雪とユリーシャが似ていることについて、少し補足の説明がありました。これによれば、ユリーシャに偶然似ていたことから、森雪はユリーシャの影武者兼警護を担当しており、テロに巻き込まれて2人とも重傷を負ったということでした。偶然そっくりな2人が偶然に同じ事故に巻き込まれてしまった、という説明よりはまだ納得のいくものではないでしょうか。アニメ版は森雪に関して謎解きされることもなく終わってしまったので、少しでも何らかの解答を示してくれた小説版は評価に値すると思います。

 小説版「宇宙戦艦ヤマト2199」は、アニメ版を忠実に小説化しており、アニメ版の物語を思い出したいとき、物語を復習するのに最適です。続編のアニメ「宇宙戦艦ヤマト2202」が放送される際には、この小説を読んで復習しておくのにちょうど良いのではないかと思います。


豊田巧 「宇宙戦艦ヤマト2199」上巻

 豊田巧さんの「宇宙戦艦ヤマト2199」は、アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」を小説化した作品です。上下の2冊に分けて出版されています。今回は上巻を読みました。上巻は、2013年の10月に発売されています。

 上巻の物語は、アニメの内容にかなり忠実で、メ号作戦→ヤマト発進→ワープ&波動砲発射→ユキカゼの残骸発見→メ2号作戦→赤道祭→デスラー魚雷→次元断層でのメルダとの出会い→次元潜航艦との戦い、までが収録されています。アニメの第1話~第13話の内容に相当します。

 アニメの全26話をたった2冊に納めなければならないのですから、何らかの物語の省略を行わなければなりません。豊田巧さんの「宇宙戦艦ヤマト2199」は、かなり思い切った物語の省略を行っています。それは、ガミラス側の物語を一切排除し、ヤマト側の視点だけで物語を構成しています。ガミラス側はヤマトに立ち塞がる戦艦などの兵器として登場するだけで、人物は一切登場しません。このため、小説版でのガミラスは正体不明の敵として扱われ続けます。少し物足りなさがあるものの、これはこれで面白い構成でした。
 ガミラス側が描かれないことで、ヤマト内に現れたメルダが人間であることを知ったときのヤマト乗組員達の驚きがよくわかります。

 アニメを小説化する場合、人物の内面描写に力を入れるとか、アニメでは描かれなかった裏話などが追加されるとか、何らかのプラス要素があるものですが、この小説版にはあまりそのようなプラス要素はありません。人物の内面描写もあっさりしていますし、追加要素もあまりありません。イズモ計画派の人物の動向が少し追加されている程度でしょうか。
 その代りかどうかわかりませんが、小説版「宇宙戦艦ヤマト2199」では、メカ描写及び戦闘描写に異様なほど力がそそがれています。これは好き嫌いがわかれるところでしょう。特に物語最初のメ号作戦の戦闘描写が長く、ここで挫折した人もいるのではないかと思います。恐らく、作者の豊田巧さんがメカ好きなのでしょうね。

 小説版の物語は、アニメ版の物語にほぼ忠実ですが、若干改変されている箇所もありました。デスラー魚雷の物語は、アニメ版ではヤマトが波動砲を使って危機を脱しますが、小説版では波動砲を使用しません。デスラー魚雷のガス状生命体の攻撃を回避したヤマトに対してガミラスの戦艦が特攻をかけ、ヤマトはこれをロケットアンカーを利用して回避します。このときにヤマトからの降伏勧告にたいしてガミラス艦は「バカメ」と返信するのですが、これはメ号作戦でガミラス側から地球側への降伏勧告に対して沖田艦長が行った返信と同じものでした。小説版ではガミラス側の人物が一切描かれていないのですが、このシーンはガミラス側の人の存在を感じさせるいいシーンになっていたと思います。
 また次元潜航艦との戦いでは、古代と共に山本玲がコスモシーガルに乗り込む点、及び、次元潜航艦の潜望鏡(?)をヤマトではなくコスモシーガルが破壊する点などがアニメ版とは異なっています。次元潜航艦との戦いは、小説版の上巻の最後の物語であるため、古代らをより活躍させて物語の最後を盛り上げようとしたのかもしれません。この上巻では、森雪よりも山本玲の登場シーンが多く、ヒロイン扱いされているように思われました。

 引き続き、下巻も読みたいと思いますが、この調子だとドメルやデスラーも登場しないのでしょうか。残りの物語をどのようにまとめるのか、下巻が楽しみです。


映画 「宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海」

 映画「宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海」は、アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」の全26話を約2時間にまとめた総集編の映画です。2014年10月に上映されています。

 1話が30分のアニメ全26話を2時間にまとめているため、物語はかなり省略されています。
 映画「宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海」は、まず冥王星のガミラス基地をヤマトが撃破するメ2号作戦から始まり、そこから時を遡ってヤマト発進の物語となります。大まかな物語の展開を以下にまとめます。
 メ2号作戦
  ↓
 ヤマト発進
  ↓
 次元断層に捕まってメルダに出会う
  ↓
 ドメルとの戦い
  ↓
 惑星ビーメラでの反乱
  ↓
 バラン星での戦い
  ↓
 七色星団でのドメルとの戦い
  ↓
 ガミラス星でのデスラーとの戦い
  ↓
 イスカンダルでコスモリバースシステムを受領
  ↓
 地球へ帰還

 細かな部分がカットされているのはいいとして、イスカンダルから地球へ戻る途中でのデスラーとの最後の戦いが全てカットされていたのが驚きでした。このため、映画では森雪が一度死んでコスモリバースシステムにより生き返るという展開もありませんでした。

 映画「宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海」は、主にヤマトの戦闘シーンを中心に物語が抜粋されているため、見ていた楽しい総集編でした。人間ドラマなどは大幅にカットされているため、アニメ版を見ていないとストーリーがよくわからないのではないかと思います。