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鈴木央 「七つの大罪」 第28巻

 鈴木央さんの漫画「七つの大罪」第28巻は、2017年10月に発売されています。
 前巻では、三千年前の聖戦の物語が終わり、試練を終えたキング及びディアンヌはパワーアップしたようです。特にキングは、背中に小さな羽根が生え、この羽根が大きくなれば更なるパワーアップが期待できそうです。またエリザベスが三千年前の女神族のエリザベスの生まれ変わりであることが分かり、エリザベスの記憶には何か秘密が隠されているようですが、今のところは不明です。
 <七つの大罪>が勢揃いしてキャメロット王国奪還に向けて動き出しました。キャメロット王国は次元の歪に囲まれて浸入できず、この次元の歪みの発生源がある城塞都市コランドへ向かうことになりますが、この場所には<十戒>メラスキュラが待ち構えているようです。
 今巻はこの続きで、城塞都市コランドが物語の舞台になりそうです。バン&エレインに焦点があてられた物語になるのでしょうか。
 それでは以下、「七つの大罪」第28巻のあらすじを記載します。ネタバレ注意です。

 ホークママと共に移動する<豚の帽子>亭の一室はエレインの部屋になっており、エリザベス及びディアンヌ(人間サイズ)が集まって話しています。エリザベスが三千年前の女神族のエリザベスの生まれ変わりであり、エリザベスが記憶を失って転生する事を繰り返しているという事実と、その事についてメリオダスが話を誤魔化す態度を取っていることを聞かされたエレインは、何か思い出して欲しくない事情があるのかもと推測します。ディアンヌは、辛い思い出の中にも必ず幸せな思い出はあるはずと、自分やゴウセルの例を挙げて、エリザベスが記憶を取り戻せるよう応援すると言います。
 ヘルブラムは、この先に何が待っているかに気付いているようで、キングに対して普段とは違う態度を取ります。
 次の戦いの相手がメラスキュラであると推測しているバンは、この戦いから抜けさせて欲しいとメリオダスに頼みます。エレインはメラスキュラの術で生き返っており、メラスキュラを倒せばエレインも再び死んでしまいます。メラスキュラを倒さなくても、エレインは日に日に弱っており、もう長くは生きられそうにありません。バンは、残された時間をエレインと過ごしたいと考えていました。メリオダスは、バンの頼みを聞き入れ、お前の気持ちはよく分かると言いかけますが、バンに好きな女を二度も死なせる気持ちが分かるのかと責められます。
 エリザベスが急に意味不明な事を話して暴れ出します。エリザベスの瞳は、女神族のものに変わっていました。そしてエリザベスは、気を失って倒れます。メリオダスは、記憶が戻り初めているのだろうと皆に説明し、もし記憶が戻ったらエリザベスは3日で死ぬと話します。メリオダスは、仲間達に三千年の旅の目的を語り始めます。
 三千年前の聖戦で、メリオダスは魔神族を裏切り、エリザベスは魔神族をも救おうとした事で、2人の神から罰を受けました。2人の神とは、魔神族を統べる魔神王と、女神族を束ねる最高神とであり、この2人に戦いを挑んだメリオダス及びエリザベスは、圧倒的な力の前になす術なく殺されました。しかし、しばらくしてメリオダスは目覚め、傍らに死んでいるエリザベスを発見します。この時には聖戦は終わっており、メリオダスはブリタニアをさまよい歩くうちに、蛮族として生まれ変わったエリザベスに出合います。エリザベスは記憶を失っていましたが、そのうちに女神族の力に目覚め、とうとう記憶を取り戻します。全てを思い出したエリザベスは、自分達が2人の神から呪いを受けたと言います。エリザベスは、いつかこの呪いを解くと約束する事をメリオダスに求め、メリオダスから約束するとの答えをもらった後、呪いの事をメリオダスに話します。メリオダスにかけられた呪いは、永遠の生、即ち二度と歳をとらず死んでも蘇るというもの。エリザベスにかけられた呪いは、永劫の輪廻、即ち記憶を忘れて転生を繰り返すというものであり、もし記憶が戻ったら必ず3日で死ぬというものでした。またエリザベスは、転生する度にメリオダスと出会って恋に落ち、メリオダスの目の前で死ぬ事が定められていました。これを語った蛮族のエリザベスは3日後に死亡します。メリオダスは、この三千年の間に107人のエリザベスと出合い、106人のエリザベスを看取っていました。呪いを解くためには、魔神王か最高神の力、もしくは、それに匹敵する力が必要で、例えばゼルドリスが魔神王から借り受けた力がこれに相当します。メリオダスは、呪いを解くための自分の戦いに巻き込んだ事を詫びます。そしてメリオダスは、今は次元の歪みを破るという目的に集中しようと言います。
 とある村で、村長の息子ペリオは、魔神族の言いなりに生け贄を差し出していることを批判し、自分が魔神を倒すと言います。これを魔神に聞かれてしまい、ペリオは魔神に捕まって殺されそうになります。そこへ、ゴウセルが現れてペリオを救い、魔神を倒します。この村は以前にゴウセルがアーマンドという名前で世話になった村でした。村に巣くっていた魔神達は<七つの大罪>により倒され、ペリオはゴウセルとの再会を喜びます。
 村の平和を取り戻し、<七つの大罪>は旅を再開します。バンは、好きな女を二度も死なせる気持ちが分かるのかとメリオダスを責めた事を悔やんでいました。ディアンヌは、記憶を思い出すようエリザベスを応援した事を悔やんでいました。ホークは、エリザベスを救う方法が必ずあると励まします。
 そして、<七つの大罪>は、城塞都市コランドに到着します。コランドの入口には、ゼルドリスが待ち構えていました。早速、メリオダスはゼルドリスを攻撃しますが、これはメラスキュラが作り出した幻覚でした。メリオダスは、メラスキュラの「暗澹の繭」に捕らわれて姿を消します。その後、周囲に散乱していた骸骨が動き出し、<七つの大罪>と死霊軍団との戦闘が始まります。暗澹の繭に取り込まれたメリオダスは、真っ暗な空間にいました。この空間はメリオダスの負のエネルギーを吸収するたむ、メリオダスは脱出する事が出来ません。また吸収されたエネルギーは、外で<七つの大罪>が戦っている死霊軍団へ供給される仕組みでした。これにより死霊軍団はパワーアップし、もはや雑魚とは呼べない存在となっていました。しかし、試練をクリアしてパワーアップしたキング及びディアンヌ、傲慢に強いエスカノールの敵ではありませんでした。焦ったメラスキュラは、メリオダスから奪ったエネルギーを一体の死霊に集めて更にパワーアップさせようとしますが、エネルギーに耐えきれずに死霊は崩壊してしまいます。
 メラスキュラは作戦を変えて、死霊達の怨念を利用した精神的な攻撃を<七つの大罪>に放ちます。ディアンヌは怨念に捕らわれて操られ、仲間を攻撃し始めます。ゴウセルはディアンヌの心に侵入し、ディアンヌがエリザベスの記憶を戻す手助けをしてしまったと後悔している事を怨霊につけ込まれていることが分かりますが、元に戻すには至りません。更に操られたディアンヌは、自分自身を傷つけ始めます。<七つの大罪>がなす術ない中、キングの兜に宿るヘルブラムがディアンヌに取り付いた怨霊に話し掛けます。この怨霊達は、過去にヘルブラムがコランドを滅ぼしたときに殺された人々のものでした。ヘルブラムは、キングに別れを告げ、怨念の前に身をさらし、怨念に操られたディアンヌに握り潰されて消滅します。これで大部分の怨念は消え、ディアンヌの意識が戻りますが、一部の怨念が残ってディアンヌの身体を操り続けます。そこへ、エレイン及びエリザベスが現れ、エレインがディアンヌの動きを止め、エリザベスが怨念を浄化します。
 記憶が戻ったエリザベスは、女神族の力を使いこなし、戦いで傷付いた<七つの大罪>を一瞬で回復させます。そこへ、メラスキュラが現れ、巨大な蛇に姿を変えて<七つの大罪>に襲いかかってきます。メラスキュラは以前に心臓を潰された恨みのあるバンを丸呑みにしようと口にくわえ込みます。エレインはキングの制止を振り切ってメラスキュラに向かって行き、バンを救出します。エレインの背中には、大きく立派な羽根が生えていました。
 エリザベスの記憶が戻った事を知ったメリオダスは、メラスキュラの暗澹の繭から自力で脱出してきます。脱出のために魔力を極大まで解放したメリオダスは、これまでの暴走状態よりも更に上の「殲滅状態」となります。エスカノールは神器リッタを呼び寄せてメリオダスと対峙し、マーリンは完璧な立方体にメリオダス及びエスカノールを閉じ込めます。この隙にメラスキュラは<七つの大罪>の残りのメンバーを倒そうと考えますが、<七つの大罪>の力はメラスキュラが想像した以上に高く、逆に追い詰められてしまいます。メラスキュラは逃げようとしますが、エレインが作り出した風の壁がそれを阻みます。ゴウセルがメラスキュラの動きを10秒だけ停止させます。マーリンは、メラスキュラを倒せばエレインが再び死んでしまう事から、エレインの覚悟を確かめた後、メラスキュラにトドメをさそうとします。しかしエリザベスは、メラスキュラを浄化して瘴気を取り除きます。メラスキュラは、一匹の蛇が魔界の瘴気を浴び続けた事で生まれた存在であり、瘴気を取り除かれたメラスキュラは小さな蛇に戻ります。マーリンは、この蛇を捕まえて試験管内に閉じ込めます。
 完璧なる立方体の中では、魔神と化したメリオダスとエスカノールとの壮絶な戦いが繰り広げられていました。メリオダスが優勢でしたが、時刻は正午に近づいていき、エスカノールは徐々に強さを増していきます。エスカノールの闘級は11万を超え、エスカノールは懇親の一撃をメリオダスに放ちます。しかしメリオダスはこれに耐え、メリオダスの反撃を受けたエスカノールは両膝を地面に付きます。

 以上が、鈴木央さんの「七つの大罪」第28巻の物語です。
 とうとうエリザベスの記憶の秘密が明かされ、メリオダス及びエリザベスの三千年間の歴史が明かされる重要な巻でした。メリオダスが不老不死、エリザベスが転生の繰り返し、という呪いを魔神王及び最高神から与えられたという事でした。エリザベスは記憶が戻ると3日後に死んでしまうというおまけ付きです。今巻でエリザベスの記憶は戻ってしまったので、あと3日間の命です。
 この「七つの大罪」は、現在は連載が終了して物語は完結しています。単行本は全41巻です。今巻が第28巻だから、あと10冊以上は残っています。残り3日間で10冊以上を引っぱるのは流石に無理でしょう。かと言って、今のエリザベスが死んでしまって、次のエリザベスの時代まで時間を飛ばすには少し巻数が足りない気がします。途中で呪いを解くことができるのか、あるいは呪いの進行を一時的に止めるような方法があるのか。例えば、地上とは時間の進む速度が異なる天界とか魔界とかに行く展開はありそうな気がしますが、どうでしょうか。
 事前の予想通り、メラスキュラは既に雑魚でした。ただ、メラスキュラを倒してエレインは死んでしまうと思っていましたが、メラスキュラを倒さずに浄化したことでエレインは生き残れているようです。何だか少しズルい気もしますが。エレインが生き残っているという事は、メラスキュラの術で墓から蘇って暴れていた死人達も消えていないという事ですよね。これはこれで問題ありな気もします。
 エレインに羽根が生えてかなりパワーアップしていました。キング&ディアンヌも試練をクリアしてパワーアップし、ゴウセルも記憶を取り戻したことでパワーアップしています。<七つの大罪>の中でバンだけがパワーアップしておらず、メラスキュラに苦戦してエレインに助けられていました。バンだけが雑魚なじょうたいで少し不憫ですね。今後の展開でバンがパワーアップすることがあるのでしょうか。死なないと言うだけでただの人間のバンに、これ以上のパワーアップが可能なのか。まぁ、エスカノールだって人間だから、バンも強くなれる可能性はあるのか。ただ、エスカノールは人間として扱っていいものか謎ですが。
 メリオダスが邪悪モードになってしまいました。正午のエスカノールでも勝てないくらい強いようです。でも、目覚めたエリザベスの力があれば、メリオダスを正気に戻すくらいできるんでしょう、と予想しています。