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鈴木央 「七つの大罪」 第25巻

 鈴木央さんの漫画「七つの大罪」第25巻は、2017年3月に発売されています。
 前巻では、リオネス王国に攻め込んだ<十戒>を何とか撃退する事が出来ました。この戦いで<十戒>のグレイロード及びフラウドリンが死亡しています。一度死んだメリオダスは、呪いにより復活しましたが、感情を少し失っています。物語は一段落し、次はキング&ディアンヌへと視点が変わるようです。所で、この2人はリオネス王国の危機に何故駆け付けなかったのでしょう?
 それでは以下、「七つの大罪」第25巻のあらすじを記載します。ネタバレ注意です。

 メリオダスが<十戒>に殺された後、キング及びディアンヌは、マトローナの家族と共に妖精王の森へ避難していました。妖精王の森は結界で守られているため魔神達の侵略もなく、平和な状態が保たれています。妖精達は楽しく歌い踊り、キング及びディアンヌも一緒に歌い踊り、そしていつの間にか<十戒>グロキシニアも妖精達に混じって歌い踊っていました。そして気が付くとキング及びディアンヌの姿はなく、妖精達はどうして歌い踊っていたのか思い出せません。ただ妖精達のリーダー格であるゲラードだけは、グロキシニアの声を聞いたように思います。
 キング及びディアンヌは、気が付くと見知らぬ場所におり、目の前には<十戒>グロキシニア及びドロールがいました。キング及びディアンヌは、全力でグロキシニア及びドロールに挑み、呆気なく敗北します。しかしグロキシニア及びドロールは、キング及びディアンヌを殺すことなく、更には傷を治してくれます。グロキシニア及びドロールは、キング及びディアンヌを鍛え直してやると言います。グロキシニア及びドロールは、魔神族ではなく妖精族及び巨人族であり、かつては魔神族と戦っていましたが、戦いの中である選択を迫られ、悩んだ末に選択した結果で現在の状態に至りました。グロキシニア及びドロールは、このときの選択が正しかったか否かを証明して欲しいと言い、そのための試練を与えると言います。この試練は命懸けのものですが、乗り越えれば確実に成長できます。キング及びディアンヌは試練に挑むことを即決します。グロキシニア及びドロールは呪文を唱え、キング及びディアンヌは光に包まれます。
 気が付くと、キングはグロキシニアの姿になり、ディアンヌはドロールの姿になって、見知らぬ場所にいました。2人が戸惑っていると、強力な魔神の気配が近付いて来ます。しかし現れたのはメリオダスでした。メリオダスは、2人をグロキシニア及びドロールと認識しており、キング及びディアンヌの名前に聞き覚えはなさそうな様子です。そこへ、更にもう1人の人物が現れます。それはエリザベスでしたが、背中には白い羽根が生えています。現れたエリザベスは、女神族でした。
 メリオダスは、4人揃ったとして別の場所へ移動を開始します。キング及びディアンヌは、目的地は分かりませんが、とりあえずメリオダスに付いて行きます。キング及びディアンヌは、自分達が三千年前のブリタニアにおり、<十戒>になる前のグロキシニア及びドロールとしてこの世界に存在しているのだと悟ります。しかし、三千年前にエリザベスがいること、エリザベスが女神族である事については理解出来ませんでした。
 メリオダスか向かった先は、魔神族の襲撃を受けている人間の集落でした。そこには、強力且つ大量の魔神族が押し寄せており、キング及びディアンヌはとても相手に出来る敵ではないと怯みます。しかしメリオダスは、戦場へ飛び込み、魔神族を次々と倒して行きます。躊躇する2人の前に、<十戒>の「敬神」カルマディオスが現れます。カルマディオスの攻撃を受けて反撃した2人は、グロキシニア及びドロールの身体を持つ今は、<十戒>と戦う十分な実力がある事に気付きます。
 現実世界では、キング及びディアンヌは眠りに落ちていました。キングのヘルメットに宿るヘルブラムがキングを起こそうとしますが、全く反応がありません。グロキシニアは、ヘルブラムが見えるようで、試練をクリアしない限り2人が目覚める事はないと話します。
 キング及びディアンヌは、メリオダスとの連係攻撃でカルマディオスを倒します。この間にエリザベスは、魔神族達を話し合いで引き返させる事に成功していました。魔神族に襲われていた村の生き残りの人間は、キング、ディアンヌ、メリオダス及びエリザベスの4人を<光の聖痕(スティグマ)>の戦士と呼びます。<光の聖痕>は、女神族を中心とする巨人族及び妖精族の連合のことでした。人間のロウは<光の聖痕>に加えて欲しいと言い、エリザベスは生き残った人間達を<光の聖痕>の拠点へ連れて行きます。拠点は妖精王の森の中にあり、拠点には<四大天使>リュドシエル及びその部下のネロバスタがいます。リュドシエルは、聖戦の集結の時が来たと語り、魔神族を根絶すると宣言します。
 ロウは、メリオダスが魔神族だと気付いていましたが、メリオダスを仲間と認めていました。エリザベスは、魔神族を根絶するというリュドシエルの考えに反対しますが、リュドシエルは相手にしません。ディアンヌは、ドロールとして巨人族の仲間達に稽古をつけていました。キングは、森の奥からリュドシエルと同じ魔力を感じ、これが何なのかを訝しんでいました。キングは、妖精族の仲間に話し掛けられ、それがゲラードである事に驚きます。キングが知るゲラードは暗い女性でしたが、このゲラードは明るい女性でした。更にキングは、ゲラードがグロキシニアの妹だと知り、驚きます。キングは森の奥から感じる魔力が何かをゲラードに尋ね、ゲラードはリュドシエルが魔神族をおびき寄せるためにまいた生き餌だと答えます。それは、捕虜にした魔神族達をリュドシエルの作り出した結界に閉じ込めたものでした。
 そして<十戒>が率いる魔神族の大軍が妖精王の森を目指して進軍してきます。メリオダスは魔神族に話を付けにいくと言い、キング及びディアンヌもメリオダスに同行する事にします。人間のロウは、妖精王の森の守りは人間に任せろとグロキシニア(キング)に言い、キングはロウにバンの姿を重ねます。
 魔神族の軍勢は、メリオダス達が話し合いに行く前に、何故か進軍を停止します。エリザベスが1人で先行して魔神族と話し合いに現れたためでした。しかしエリザベスはリュドシエルが多くの魔神族を捕虜としている事を知りません。<十戒>のデリエリは捕虜の解放を要求し、エリザベスはリュドシエルに掛け合う事を約束します。しかしそこへリュドシエルが現れます。リュドシエルは魔神族の捕虜を巨大な聖櫃に閉じ込めており、妖精王の森からこの聖櫃が浮かび上がって来ます。魔神族が捕虜になっていることはメリオダスも知りませんでした。捕虜となっているのは魔神族の非戦闘員ばかりで、デリエリの姉も含まれています。リュドシエルは、<十戒>の目の前で、捕虜を一瞬で皆殺しにします。怒ったデリエリは、目の前にいたエリザベスを殴り飛ばします。
 そして、この場に<四大天使>のサリエル及びタルミエルの2人が現れ、<十戒>以外の魔神族を消し去ります。リュドシエルは2人にこの場を任せて去ります。<十戒>のモンスピート、デリエリ、ガラン、メラスキュラ及びフラウドリンの5人と、<四大天使>のサリエル及びタルミエルの2人との戦いが始まります。<四大天使>側がやや優勢ですが、<十戒>を倒す程ではありません。拠点に戻っていたリュドシエルは、戦いの様子を見て自分も参戦する必要があると判断し、女神族のネロバスタに門を死守するように命じて去ります。門とは、天界に通じる門であり、これを破壊されると援軍が絶たれて劣勢になる恐れがありました。
 出て行ったと思ったリュドシエルは、ネロバスタの元にすぐに戻って来ます。リュドシエルは、念のために門を開いて援軍を要請するようネロバスタに命じます。しかしこれはゴウセルによる幻でした。ゴウセルの術にはまったネロバスタは、ゴウセルを門まで案内します。またメラスキュラもゴウセルと共に門の前にやってきていました。
 <四大天使>対<十戒>の戦いは、徐々に<十戒>が挽回してきていました。しかしそこへリュドシエルが現れます。戦況が不利になったと悟った<十戒>のモンスピート及びデリエリは、自分の心臓を掴み出して贄として差し出す事で本性を解放し、「インデュラ」へと変化します。

 以上が、鈴木央さんの「七つの大罪」第25巻の物語です。
 キング及びディアンヌの試練という名目で、物語が三千年前の過去に飛びました。これは終盤に向けて一気に謎が解けそうな予感です。
 まず、エリザベスに関して。三千年前の世界には女神族のエリザベスが存在し、メリオダスの恋人のようです。現代のエリザベスは、この女神族のエリザベスの生まれ変わりという所なのでしょう。
 女神族に関して。これまては女神族という名称は登場していたものの、よく分からない存在でした。三千年前の世界には女神族が存在しています。人間の味方ではあるようですが、必ずしも善というわけでは無さそうです。<四大天使>のリュドシエル、サリエル及びタルミエルが登場していますが、<四大天使>ですからもう1人いるはずで、出し惜しみしている所から考えて、この残りの1人は重要人物になりそうな予感。
 ゴウセルに関して。三千年前の世界にゴウセルが登場し、どうやら魔神族側についている様子。ゴウセルが<十戒>の1人という噂の真相がそろそろ判明しそうです。三千年前のゴウセルは、鎧姿ではなく、いつもの姿でした。この漫画の初めの方でゴウセルが登場した際に、メリオダスも鎧姿のゴウセルの中身を知らなかったような気がするのですが、この辺りの辻褄は合っているのでしょうか。
 メリオダスに関して。三千年前の世界では既にメリオダスが魔神族ではなく人間側に付いています。このため、メリオダスが魔神族を裏切って人間側に味方するようになった理由などについては、もう少し後で明かされる事になりそうです。
 今巻の最後では、モンスピート及びデリエリが「インデュラ」に変化しました。当初は激強かった<十戒>も今ではより強い奴らが登場して見劣りするようになってきていました。少年漫画のお約束には<十戒>も勝てません。これまた少年漫画のお約束である敵ボスが変身して強くなる、を<十戒>も使ってきました。戦闘能力のインフレは止まりません。
 この三千年前の物語ですが、次の巻で終わる気がしません。何巻くらい続くのか?

 
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