FC2ブログ

ガンプラHG 「ガンダム6号機 マドロック」 塗装完成

 プレミアムバンダイ限定のガンプラ、1/144スケールのHG「ガンダム6号機 マドロック」の塗装を行いました。
 設定色を尊重しつつ、自分好みの色合いで塗装して見ました。成形色の青色がやけに暗い色だったので明るめの青色に、成形色の黄色はオレンジ色寄りにしてみました。その他の部分(と言っても、白とグレーくらいですが)は、ほぼ設定色です。ただ、ワンポイントに赤色を入れたくなり、顔の顎先部分を青色から赤色に変更しました。
 また、以前からのエナメル塗料を使わないという目標は今回も適用し、エナメル塗料を用いるスミ入れは行っていません。全てアクリジョンを使用しています(ただし、最後のトップコートは別ですが)。また、以前に「ジェフティ」のプラモデルで挑戦してみたエッジハイライトの塗装も行ってみました。
 それでは以下、完成した「ガンダム6号機 マドロック」の写真です。

fc2blg0821_figa.jpg

fc2blg0821_figb.jpg

fc2blg0821_figc.jpg

fc2blg0821_figd.jpg

fc2blg0821_fige.jpg

fc2blg0821_figf.jpg

fc2blg0821_figg.jpg

fc2blg0821_figh.jpg

fc2blg0821_figi.jpg

fc2blg0821_figj.jpg

fc2blg0821_figk.jpg

fc2blg0821_figl.jpg

fc2blg0821_figm.jpg

fc2blg0821_fign.jpg

fc2blg0821_figo.jpg

 使用した塗料をまとめます。全てアクリジョンの筆塗りです。

白色部分:
 エアクラフトグレーで凹部(モールド、パネルライン等)を塗装
  →グランプリホワイトで凹部を避けて平面を塗装
   →ホワイトでエッジを塗装

青色部分:
 ネイビーブルーで全体を塗装
  →ブルーで凹部を避けて平面を塗装
   →スカイブルーでエッジを塗装

黄色部分:
 オレンジで全体を塗装
  →オレンジイエローで凹部を避けて平面を塗装
   →イエローでエッジを塗装

関節等の明るいグレー部分:
 ジャーマングレーで凹部を塗装
  →ニュートラルグレーで凹部を避けて平面を塗装
   →エアクラフトグレーでエッジを塗装

バックパック等の暗いグレー部分:
 ジャーマングレーで全体を塗装
  →ニュートラルグレーでエッジを塗装

バーニア等の銀色部分:
 焼き鉄色で全体を塗装
  →シルバーで広い面、エッジを塗装

腰のV字マーク:
 ベースホワイトで全体を塗装
  →イエローで全体を塗装
   →イエロー+ホワイトでエッジを塗装

顎先の赤色部分:
 ベースホワイトで全体を塗装
  →レッドで全体を塗装
   →オレンジでエッジを塗装

目、センサー等:
 シルバーで全体を塗装
  →クリアーグリーンで全体を塗装

 これらの塗装を行った後、デカールを貼り、つや消しの水性トップコートのスプレーをかけて完成です。
 スミ入れに相当する凹部の塗装を先に行って、この部分を避けて全体を塗装するという手順になれて来ました。私の場合、全体を塗装した後にエナメル塗料を使ってスミ入れを行うより、この方が綺麗に塗装できます。エナメル塗料を使わない事で、いやな臭いもなく、リビングモデラーの私にはぴったりです。またエナメル塗料で部品が割れる等の失敗も回避できます。筆塗りでなければ出来ないという欠点はありますが。
 エッジの塗装は、白色部分及び黄色部分についてはなかなかいい出来栄えでしたが、青色部分については少し色の差がありすぎたかなと思いました。ブルーに対してスカイブルーは少し明るすぎかと。ウォーハンマーならこのくらいの色の差があっても普通ですが、ガンプラだと少し極端すぎかもしれません。ガンプラでは、少し明るいくらいの色がよさそうです。でもまあ、悪くはないかなと思っています。安物のスマホのカメラで撮影した画像では、白色部分及び黄色部分のエッジ塗装なんて見分けがつかないですし…。
 全体的な配色としては、私の望む明るいガンダム6号機、敵側ではなく味方側のガンダム6号機のイメージになったかな。素組の悪者ガンダムっぽい配色から少しは離れることができたかな、と自己満足しております。

映画 「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」

 「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」は、2019年6月に公開された日本映画です。ファイナルファンタジーというタイトルが付けられていますが、3D又は2Dのファンタジーアニメ作品、という訳ではありません。ファイナルファンタジーのゲームを通した親子の触れ合いを描いた現代日本を舞台とする実写映画です。
 この作品は、元々はブログ日記として人気が出て2017年に書籍化及びドラマ化され、更に2019年に映画化されたというものです。昔の「電車男」のように、ネット発でマルチメディア展開が行われた作品です。
 この作品の書籍版は未読ですが、ドラマ版は放送当時にリアルタイムで見ていました。主人公の稲葉光生を千葉雄大さんが、そのお父さんである博太郎を大杉漣さんが演じているドラマでした。良いドラマだったと記憶しています。
 そして映画版は、ドラマ版からキャストが一新され、主人公の岩本アキオを坂口健太郎さんが、そのお父さんである暁を吉田鋼太郎さんが演じています。後発ということで、物語に何らかの変化が加えられているのか、それとも単なる焼き直しなのか。このあたりが注目ポイントでしょうか。
 それでは以下、映画「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」のあらすじを記載します。ネタバレ注意です。

 岩本アキオ(坂口健太郎)は、マルチプレイのオンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」に「マイディー」という名前の女の子キャラクタで参加し、オンライン上の友人達と仲良くゲームを楽しんでいます。現実世界で会社員のアキオは、実家で母の由紀子(財前直見)及び妹の美樹(山本舞香)と共に生活しています。父の暁(吉田鋼太郎)は単身赴任で家にはいませんでしたが、専務に昇進することが内定しています。暁は昔から無口な会社人間であり、アキオは子供の頃から父と一緒に遊んだ記憶がなく、父と会話する機会も少なく、父がどんな人間なのかよくわかりませんでした。
 ある日。暁は突然に会社を辞め、家に戻ってきます。暁は会社を辞めた理由を家族に話そうとはしませんでしたが、由紀子は定年が少し早まっただけと気楽に考え、美樹は彼氏とのデートに忙しく気にもしていませんでした。アキオは会社帰りに公園のベンチで考え込んでいる父の姿を見かけ、少し心配になります。会社の先輩である吉井(佐藤隆太)に父の事を相談したアキオは、何か共通の趣味はないのかと吉井に尋ねられます。
 吉井の問いにアキオは、小学生の頃にファミコンのゲームソフト「ファイナルファンタジーIII」を父に買ってもらった事を思い出します。小学生のアキオは、ある晩に父がこっそりと「ファイナルファンタジーIII」で遊んでいるのを目撃し、それから一緒にこのゲームを楽しみました。この出来事は、アキオにとって唯一と言っていい父との楽しい思い出でした。
 その後、アキオは、「ファイナルファンタジーXIV」の世界の仲間にも父の事を相談します。仲間達との会話の中で1人が、ゲームの中では本でを語れるのに現実世界ではなかなか本音を語ることができないと話し、これを聞いたアキオは、父をこのゲームに誘う事を思いつきます。アキオは、自分が「マイディー」であることは隠して父とゲーム内で仲間になり、ラスボスを一緒に倒す冒険を通じて父の本音を聞き出そうと考え、これを「光のお父さん計画」と名付けて仲間達にも協力を頼みます。
 早速、アキオは、退職祝いと称してPS4と「ファイナルファンタジーXIV」のゲームソフトとを父にプレゼントします。しかし父はあまり興味のない様子を見せます。アキオは、小学生の頃に「ファイナルファンタジーIII」のラスボスを一緒に倒そうと父と約束したけれど、父は仕事で忙しく家に帰ってこず、結局1人でラスボスを倒したことを思い出します。思い返してみると、この出来事以来、アキオは父と疎遠になったような気がしました。
 アキオは計画を諦めかけますが、アキオが休みの日に父が突然ゲームをしたいと言い出します。アキオがPS4をテレビに接続し、家族揃ってキャラクタを作成し、「インディ・ジョーンズ」と名付けられたキャラクタで父は「ファイナルファンタジーXIV」のゲームを始めます。アキオも自室でゲームをプレイし、現実世界とゲーム世界との両方で父の様子を見守ります。アキオは、ゲーム内で父のキャラクタと接触するのをしばらくは避けようと考えていました。しかし父のインディは強力な敵に戦いを挑んでピンチに陥り、アキオは自キャラのマイディーでインディを助けてしまいます。アキオは覚悟を決めてインディに話しかけますが、インディからの返事はなく、インディは妙な動きを繰り返しています。その頃、父は会話の方法が分からずに困っていました。アキオは、使っていないキーボードを父に渡します。
 アキオが務める会社の同僚である井出里美(佐久間由衣)は、アキオに対して好意を抱いていました。里美は、アキオに話しかけて仲良くなりたいと考えていましたが、何かを真剣に悩んでいるアキオを見て話しかけるタイミングを掴めずにいました。そのアキオは、ゲーム内で父にフレンド申請を行うタイミングを掴めずに悩んでいました。帰宅したアキオは、ゲーム内で父を待ちますが、インディは現れません。父はゲームを辞めたと言い、アキオが理由を聞くと、ゲーム内で服を着替える方法が分からなかったという答えが返ってきます。雪が積もったステージへ進んだ父は、周りのキャラクタがコートを着ているのに自分のキャラクタが半袖の服を着ているのが恥ずかしかったようです。この出来事からアキオは、父がゲームの超初心者であり、どのようなタイミングでフレンド申請しても怪しまれることはないと思い至ります。アキオのマイディーは、ゲーム内で父のインディに偶然を装って再会して話しかけ、フレンド申請をします。しかし、インディからの反応はありません。アキオが戸惑っていると、父がアキオの部屋にやってきて、フレンド申請されたことを話します。アキオは、承認すればよいと父に教え、これからはその人を友達として頼っていいと話します。その後、アキオのフレンドを加えた4人でパーティミッションに挑み、父は仲間と協力して楽しむことを知ります。
 アキオが会社で「ファイナルファンタジーXIV」の攻略ページを見ていることを知った里美は、自分も「ファイナルファンタジーXIV」を始め、ハマってしまいます。夜遅くまでゲームを楽しんだ里美は、次の日にアキオに話しかけられたときに「ファイナルファンタジーXIV」にハマっているとさり気なく告げます。これを聞いたアキオは喜び、今度「ファイナルファンタジーXIV」について語り合おうと里美を誘います。その直後、アキオが所属するチームに重要なコンペの仕事が任され、アキオは仕事が忙しくなり、しばらくゲームをプレイする時間が取れない日々が続きます。
 しばらくして、久しぶりに「ファイナルファンタジーXIV」をプレイしてみると、アキオは仲間達から父がゲームを楽しんでいる様子を聞かされます。しばらく見ない間に、父はすっかりこの世界に馴染んでいました。アキオのマイディーに久しぶりに再会した父のインディは、イフリート討伐のミッションにチャレンジしようとマイディーを誘います。仕事で疲れているアキオは、勘弁してくれと思いながらも、ミッションに付き合います。しかしイフリート戦ではインディが足を引っ張り、何度チャレンジしてもイフリートを倒すことができず、この日は諦めることになります。
 アキオのチームのコンペは上手くいかず、このままでは他社に仕事を取られるピンチに陥ります。アキオのチームは遅くまで残業して対策を練りますが、他社は大手であり、アキオは諦める気持ちになってきます。遅くに帰宅したアキオは、父が「ファイナルファンタジーXIV」の攻略本に付箋を貼るほど読み込み、イフリート対策をしていることを知ります。その夜、アキオは数日振りにゲームをプレイし、父のインディを含む仲間達と共にイフリートを倒します。その後、アキオはゲーム内で仕事の悩み、コンペに負けそうな状況であることをインディに話し、それでもインディが諦めずに敵と戦う姿を見て自分も諦めずにコンペを頑張る気になったと話します。インディは、過去に自分がコンペを受ける側だったことを話し、熱意を見せれば必ず相手に伝わるとアドバイスします。
 アキオは、あきらめムードが漂っていた仲間達を励まし、コンペを成功に導きます。その日、里美は会社帰りのアキオに声をかけ、コンペの成功をお祝いしようと、アキオに行きたいところを尋ねます。その結果、里美とアキオとは、「ファイナルファンタジーXIV」の世界で会うことになります。ゲーム内での里美のキャラクタは、「ビッグ・ゴリオ」という名のゴツイ男のキャラクタでした。里美がこれは究極のデートだと喜んでいると、偶然に通りかかったインディが割り込んできます。アキオは、里美との会話でマイディーの正体が父にバレるのではないかと冷や冷やします。その後、ビッグ・ゴリオはマイディー及びインディの仲間達にも紹介されます。仲間達と会話する中で、インディは自分の実年齢が60歳であり、息子と娘がいると打ち明け、娘が今度連れてくると言っていると怒りをにじませます。
 次の休日。美樹が恋人の工藤賢介(前原滉)を家に連れてきます。工藤は芸歴10年の売れない芸人でした。工藤は美樹との結婚も考えていると言いますが、父はバイト生活の工藤に本当に将来を考えているとは思えないと否定し、出て行くよう言います。怒った美樹は工藤と共に家を出て行きます。怒った母は、美樹が帰ってくるまで、ゲームを1日1時間に制限します。その後、ゲーム内にやって来た父のインディは、タイタンを倒しに行こうと誘います。タイタンが工藤に似ているという理由でした。インディは、現実世界での怒りをぶつけるように、タイタンに対して怒涛の攻撃を繰り出しますが、1時間の制限時間が過ぎてコントローラを取り上げられてしまい、ゲームは中断します。夜12時を過ぎて日付が変わった頃にインディは再びゲーム内に現れますが、マイディー以外の仲間は既にログアウトした後でした。マイディーは、タイタンも初見で倒すことは難しいことを例に挙げて、もう少し相手の事を知ってみてはどうかとインディにアドバイスします。
 父は、工藤の漫才コンビが出演するお笑いライブに足を運びます。美樹は父がライブを見に来たことを知って喜びます。工藤の漫才を見た父は、思わず笑います。ライブ終了後、美樹に感想を聞かれた父は、面白かったと答えます。父が工藤の事を認めたことで、父と美樹とは仲直りすることができます。
 インディからアドバイスをもらって上手くいった事についてお礼を言われ、マイディーとフレンドになれて良かったと言われたアキオは、ラスボスのツインタニアを倒してマイディーの正体を明かす計画を実行することを決意します。
 しかしツインタニアを倒すことは容易ではありません。ツインタニアを倒す仲間となった里美に対してアキオはキャラクタ強化のためにゲーム内のアイテム(指環)をあげると会社内で話します。この会話の一部を聞いた同僚女性達は、アキオ及び里美が結婚すると勘違いしてしまいます。
 ツインタニアとの戦いでは1人のミスが即敗北へ繋がる可能性があります。父は、攻略法を研究すると共に、アキオに教えを請いに来ます。アキオは、ゲーム内ではなく現実世界で、父のゲームの練習に付き合います。父は、本番の戦いの際に、隣でサポートして欲しいとアキオに頼みます。しかしアキオは自分のキャラクタで戦いに参加しなければならず、父の頼みを受けることはできません。アキオは、仕事が忙しいから無理だと父の頼みを断ります。
 マイディーの仲間達もそれぞれツインタニアとの決戦に対して十分な準備を行い、とうとう決戦の日が次の金曜日の9:30分と決まります。そして金曜日、父は朝から落ち着かない様子ですが、気合は入っています。しかし母が買い物から自宅へ戻ってくると、父が腹部を押えて倒れていました。決戦に遅れないよう仕事を捌いていたアキオに、父が病院へ運ばれたと電話が入ります。アキオは病院へ駆けつけ、母及び美樹と共に、前の会社の定期検診で父の病気が発見されていた事を聞かされ、父が突然に会社を辞めた理由が病気だったことを悟ります。父の病気を知ったアキオは、ゲームなんかしている場合ではなかったと後悔します。医師の話を聞いたアキオ達は父の病室へ向かいますが、そこに父の姿はありませんでした。アキオ達は父を探しますが、父は自宅へも戻っておらず、行方が全く分かりません。
 そこへ里美からアキオへ電話がかかってきます。約束の時間が近付いても全く現れないマイディーを心配しての電話でした。里美は、インディが既にやってきて気合満々であることをアキオに話します。父は、「ファイナルファンタジーXIV」をプレイ可能なネットカフェを探し出し、そこからゲームにログインしていました。アキオは、急いで家に戻り、ゲームにログインします。マイディー及びインディを含む仲間達はツインタニアとの決戦に挑み、協力し合ってツインタニアを攻撃し、最終的にはインディの必殺技でツインタニアのトドメを刺して倒すことに成功します。決戦終了後、インディは仲間達にお礼を言うと共に、自分が病気であり、しばらくゲームをすることができなくなることを報告します。インディは、仲間達に自分の想いを語り始めます。
 これまで仕事人間だった父は、病気が発見されて会社を辞める事になり、仕事をしていない自分の存在意義を見出せずにいました。医者には手術を勧められていましたが、手術を受ける勇気を持てずにいました。しかし父は、仕事以外にも楽しいことや、自分の居場所があることに気付き、病気と闘う勇気を持つことができました。父の想いを知ったアキオはインディを父さんと呼び、父はマイディーの正体がアキオであることに気付き、今度は一緒に倒せたなと答えます。父も「ファイナルファンタジーIII」のボスを一緒に倒すという約束を果たせなかったことを覚えていました。
 父は手術を受けることになります。手術の当日、家族に見守られて父は堂々と手術室へ向かって歩いていきます。アキオには、父が光の戦士のように感じられました。
 一年後。アキオは海外赴任してシンガポールにいました。里美は、アキオと付き合ってもいなかったことを同僚達に話し、アキオに会えなくて寂しいねと同情する同僚達に対し、今でも会っていると微笑みます。海外でもアキオは「ファイナルファンタジーXIV」をプレイしていました。アキオのマイディーが父のインディとの思い出の地を巡っていると、インディが現れます。インディは一緒に遊ぼうとマイディーを誘い、2人は冒険の旅に出発します。

 以上が、映画「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」の物語です。
 ほぼドラマ版の内容と同じで、先の展開がある程度読めてしまいましたが、それでも面白かったです。見る前から泣いてしまうだろうと思っていましたが、やっぱり泣いてしまいました。最近、涙腺がゆるゆるです。特に親子ものに弱いです。親子ものの映画だと、親側の視点で見てしまいますね。こないだも映画「ポケットモンスター ココ」を子供と一緒に見に行って号泣でした。話しが逸れてしまいますが、このポケモン映画は付き添いの親を泣かすためだけに作られた映画のように思えて仕方ありません。
 映画版とドラマ版との相違点は、主人公に妹がいる事くらいでしょうか。ドラマ版は一人っ子でした。妹を追加したことで、父と息子の物語に対して、父と娘の物語も挿入することができるという利点があったのでしょうが、2時間という映画の限られた時間ではやや中途半端な印象で、蛇足だったかなと思いました。だって、父と娘が喧嘩して仲直りするまで一瞬なんですもの。ドラマ版を覚えていないだけかもしれませんが、その他には特に大きな違いはないように思えました。どちらが優れているという事もないと思うので、出演している俳優さんなどの好みに応じていずれか一方を見れば十分な気もします。
 この物語は、「ファイナルファンタジーXIV」のゲーム内のシーンがたびたび登場するのですが、ドラマ版のマイディー及びインディのキャラクタと、映画版のマイディー及びインディのキャラクタとが全く同じでした。微妙に衣装や武器などの違いはあるのかもしれませんが、誤差範囲でしょう。全く別のキャラクタになるのだろうと思って見始めたので、同じキャラクタが登場したときには少し安心感がありました。
 この物語は実話を基に作られているため、この父子は実際に存在する人で、息子がこの物語の原作者であるマイディーさん。ドラマ版と映画版とでキャラクタが同じだったのは、実際にマイディーさんとお父さんが使っていたキャラクタと同じものだからなのでしょうね。マイディーさんのお父さんは今でも存命の方だそうです。しかしながら、息子のマイディーさんは2020年12月6日に癌でお亡くなりになったそうです。詳細は公開されていませんがマイディーさんは恐らく私と同じくらいか少し年下くらいの方だと思われ、若いのに残念でなりません。そして息子さんを亡くされたお父さんの気持ちを想像すると、もはや言葉では言い表せない…、また泣いてしまいそうです。
 マイディーさん、素晴らしい物語をありがとうございました。ご冥福をお祈り申し上げます。

 



 

鈴木央 「七つの大罪」 第27巻

 鈴木央さんの漫画「七つの大罪」第27巻は、2017年7月に発売されています。
 前巻では、ゴウセルを作った本物のゴウセルが<十戒>の1人として登場し、でも敵ではなさそうな雰囲気で、聖戦を終わらせると言っていました。また<七つの大罪>の一員となる人形のゴウセルの秘密も明かされました。そして物語は、グロキシニアの姿をしたキングに戻り、ゲラードを傷付けた人間のロウに対してグロキシニアが怒りの槍を放った場面で終わっています。
 今巻はこの続きで、グロキシニア姿のキングの物語から始まります。
 それでは以下、「七つの大罪」第27巻のあらすじを記載します。ネタバレ注意です。

 グロキシニア(中身はキング)はロウを目掛けて槍を放ち、ロウは抱えていたゲラードを放して槍を受ける覚悟をします。ロウの表情を見たキングは、槍をロウの目の前で停止させ、君を殺さないと告げます。しかし、次の瞬間に槍はロウを貫いており、キングの背後にはグロキシニアが槍を放った姿勢で怒りの涙を流していました。
 気が付くと、キングは三千年後の元の世界へ戻っていました。グロキシニアは、三千年前のあの時に自分はロウを殺し、気が付けば<十戒>の仲間になっていたとキングに話します。キングは、本当の悪なんてそう在るものじゃない、とグロキシニアに言い、もしかしたらロウはゲラードにとってかけがえのない存在だったかもしれないと考えて殺せなかったと話します。グロキシニアは、試練は合格だとキングに告げます。キングが体験した三千年前の世界は本物であり、向こうの世界で死ねば本当に死んでしまい、歴史を大きく変えるような行動を取ると元の世界に戻されてしまう仕組みでした。キングは、グロキシニアとは異なる選択をした事で、元の世界へ戻ってくる事ができました。もしキングがグロキシニアと同じ選択をしていれば、キングは元の世界へ戻って来れなかった可能性がありました。キングは、一安心しますが、身体に異変が起こります。
 一方、三千年前の世界のドロール(中身はディアンヌ)は、ゴウセルと話し終えて、キングの元へ向かおうとしていました。しかし、魔界の門を通ってやってきた処刑人ゼルドリスが、ゴウセル及びディアンヌの前に現れます。ゼルドリスは、脱獄した本物のゴウセルを連れ戻しに来たようです。ディアンヌは、ゴウセルを庇い、聖戦を終わらせるため2人のゴウセルに逃げるよう言います。2人のゴウセルは逃げ、ディアンヌはゼルドリスに挑みます。しかし、ドロールの身体を持つディアンヌよりもゼルドリスは圧倒的に強く、ディアンヌはゼルドリスの蹴り一撃で倒れます。更にゼルドリスは、ドロールの魔力を封印してしまいます。ゼルドリスは、自分が魔神王の代理だと話し、ここで死ぬか、<十戒>の仲間となるかを選べと言います。
 三千年後の元の世界では、ドロールが、死ぬか仲間になるかをゼルドリスに迫られ、仲間になる事を選んだ事をキングに話していました。ドロールは、<十戒>として生きるのと、巨人族として死ぬのとでどちらが正しかったのかを知りたかったと話します。ディアンヌは、死ぬ事を選べば三千年前の世界でゼルドリスに殺され、ドロールと同じく仲間になる事を選べば元の世界に戻る事は出来ません。どちらを選んでもディアンヌは戻ってくることが出来ない事を知ってキングは焦りますが、次の瞬間にあっさりとディアンヌは戻ってきます。驚くドロールに対してディアンヌは、どちらも選択せずに逃げ出したと話します。キングも元の世界に戻れた事を知ったディアンヌはキングにキスし、キングは気絶します。目を覚ましたキングにディアンヌは、二百年前の約束を守ってくれたお礼と言います。二百年前の約束とは、子供の頃のディアンヌに対して必ず戻ってくると言ったキングのセリフの事です。ディアンヌは、ゴウセルが別れ際にお詫びとプレゼントとしてかけた術により、忘れていた記憶を完全に取り戻していました。ディアンヌはキングが好きだと言い、キングもディアンヌが好きだと言ってディアンヌにキスをします。そしてキングがふと自分の背中を見ると、小さな羽根が生えていました。
 妖精王の森へやって来ていたグロキシニアは、妹のゲラードと再会し、過去の事を謝ります。妖犬オスローは、グロキシニアに対して敵意を見せます。オスローは、グロキシニアが妖精王の森から去った後、ゲラードを守り続けてきました。グロキシニアは、オスローがロウの生まれ変わった姿だと気付きます。グロキシニアは妖精の森をキングの代理で守ると約束し、キング及びディアンヌは<七つの大罪>の元へ帰る事を決めます。
 その頃、リオネス王城では、<七つの大罪>のメリオダス、バン、ゴウセル、マーリン及びエスカノールの5人が集まっていました。マーリンは、この場所で<七つの大罪>が再集結する予兆を国王が見たと話します。マーリンが話しをしていると、空にオスローが作り出した転移空間が現れ、これを通ってキング及びディアンヌが降ってきます。キング及びディアンヌは、メリオダスが生きている事に驚きます。ディアンヌは、自分の記憶が戻った事を話し、消えた記憶が戻るはずがないというゴウセルに対して、大切な記憶は絶対に消えないと言います。ディアンヌは、三千年前の世界でゴウセルの生みの親と約束したと言い、ゴウセルになくした心を取り戻そうと言います。そこへ、リオネス国王が現れ、昔にゴウセルが持っていた作り物の心臓、心の魔法が込められたとされる心臓を見せます。これを見たゴウセルはその場から逃げ出します。この心臓の由来をリオネス国王から聞いた<七つの大罪>の6人は、手分けしてゴウセルを探します。ゴウセルは、リオネス国王が持っていた作り物の心臓を見て自分がなぜ逃げ出したのか理解できていませんでした。ゴウセルは、自分に残る僅かな記憶の断片をノイズと判断し、自分の技で自分の記憶を消そうとします。しかし間一髪でディアンヌがこれを阻止します。ゴウセルは邪魔をするディアンヌを攻撃しますが、ディアンヌは攻撃を踊りながら全て避けます。踊るディアンヌの闘級は上昇を続け、15100に達します。勝ち目がないと判断したゴウセルは逃げようとしますが、キングがこれを阻止します。キングの闘級は41600でした。ゴウセルは、近くにいた人を逃走の人質にしようとしますが、この人は王女ベロニカでした。ベロニカは、リオネス国王の娘であり、国王の姉ナージャの面影がありました。ベロニカを見てナージャの事を思い出しかけたゴウセルは、混乱に拍車がかかり、再び記憶を消そうとしますが、ディアンヌに押さえ込まれます。マーリンは、これまでゴウセルの精神が不安定だったのは、記憶を思い出しかける度に拒絶反応を起こしていたためだと推測します。ゴウセルは、ナージャの死にショックを受けて自らの記憶を消してしまいました。ディアンヌは、辛い記憶の中にも大切な思い出は必ずあるはずだとゴウセルに言います。心の魔法が込められた心臓は、単なるハート型の作り物で、心の魔法などはそもそも存在せず、ゴウセルの心はゴウセル自身の中にあるとマーリンは話します。ディアンヌ及びマーリンの話しを聞き、ゴウセルは過去を思い出します。これによりゴウセルは、本来の力を取り戻し、魔力が急激に上昇します。
 これまでの戦いで壊れた<豚の帽子>亭が再建されます。夜には宴会の予定です。エリザベス及びディアンヌは、エレインの見舞いに行きます。エレインは、メラスキュラの術で一時的に蘇った状態で、本調子ではありません。ディアンヌは、三千年前の世界を訪れた経験を2人に話し、そこにメリオダスと、エリザベスと瓜二つの女神族のエリザベスがいた事を話します。キング、ゴウセル及びエスカノールの3人は、夜の宴会を待たずに昼から飲んでいました。キングはゴウセルに色々と言いたい事があったようですが、すぐに酔いつぶれてしまいます。しかしゴウセルには、キングの気持ちが伝わっていました。
 その頃、マーリンは、使い魔のオルロンディを使って、魔神族に占拠されたキャメロット王国でアーサー王を遠隔で探していました。しかしオルロンディは、<十戒>ゼルドリスに見つかってしまいます。ゼルドリスはオルロンディを消し去ろうと攻撃しますが、マーリンがオルロンディを守ります。オルロンディは無事にゼルドリスから逃げ延びますが、マーリンはオルロンディに対するゼルドリスの攻撃を引き受けて負傷します。
 夜になり、<豚の帽子>亭での宴会が始まります。遅れてやってきたマーリンで<七つの大罪>が全員揃い、乾杯が行われます。宴会の中の会話でディアンヌは、ゴウセルに三千年前の聖戦をどのように終わらせたのかを尋ねます。ゴウセルは、今はまだ話せないと答えます。一般的には女神族が自らを犠牲にして魔神族を封印して聖戦が終わったとされており、ゴウセルが聖戦を終わらせたという話は、マーリンでも初耳でした。エリザベスは、三千年前にいたという同名の女神族や、以前のメリオダスの恋人リズの本名がエリザベスである事が気になっていました。マーリンは<十戒>のゼルドリスには迂闊に手出ししない方がいいと言い、ディアンヌも三千年前の世界でゼルドリスが魔神王の代理と名乗っていた事を話します。メリオダスは、ゼルドリスの戒禁に捕らわれた人々の救出と、キャメロット王国の解放とを当面の目標とする事を決めます。その後、マーリンは先に切り上げて自室へ戻り、部屋に入った瞬間に倒れこみますが、メリオダスがマーリンを支えてベッドまで運びます。マーリンはゼルドリスの攻撃を受けたダメージを悟られないようにしていましたが、メリオダスはこれを見抜いていました。メリオダスはマーリンの目的がアーサーを護ることだと指摘し、マーリンはアーサーが自分の希望そのものだと話します。マーリンの不調を見抜いたのはメリオダスの他にもう1人、エレインでした。エレインはエスカノールにマーリンの様子を見に行くよう言い、エスカノールはマーリンの部屋の前でメリオダス及びマーリンの話を聞いてしまいます。
 リオネス王国の第1王女マーガレットは、魔女ビビアンに連れ去られた聖騎士ギルサンダーを探す旅に出ます。
 マーガレットが旅立つ様子をメリオダス及びエリザベスは丘の上から見守っていました。その後、エリザベスは、リズの本名がエリザベスである事、ディアンヌが三千年前の世界で出会った女神族のエリザベスの事、<十戒>のデリエリがエリザベスを見て驚いた事などについて、メリオダスに問います。しかしメリオダスははぐらかして答えませんでした。
 <豚の帽子>亭では、昨夜に倒れたマーリンが寝込んでおり、聖騎士ヘンドリクセンは呪いによるものだと判断します。ヘンドリクセンは、自分の力ではこの呪いを解くことはできないと判断し、エリザベスを連れてきます。エリザベスは、マーリンにかけられた呪いを解こうと自分の力を集中します。気が付くとエリザベスは真っ暗な空間におり、目の前にはゼルドリスが立っていました。ゼルドリスは、呪われし女神エリザベスと呼び、未だに兄を傷付けているのかと非難します。何のことか分からないエリザベスに対して、ゼルドリスは、エリザベスが死んでは記憶を失って転生し、兄との出合いを繰り返していると話します。記憶を思い出したいというエリザベスに対して、ゼルドリスは全て思い出して己の罪深さを思い知れとエリザベスを突き放します。エリザベスの魔力はマーリンにかけられたゼルドリスの呪いを打ち破り、マーリンは目を覚まします。エリザベスは、記憶を取り戻してはいませんでしたが、これまでに何度もメリオダスと巡り会っていたという事実を嬉しく思います。
 現在、キャメロット王国は直径100マイルの次元の歪みに囲まれており、外部からの侵入を拒んでいました。王国から南東へ250マイルの地点、城塞都市コランドが次元の歪みの発生地点とマーリンは特定していました。<七つの大罪>にエリザベス、エレイン及びホークを加えたメンバーは、<豚の帽子>亭ことホークママに乗って、城塞都市コランドを目指します。エレイン及びキングの兜に宿るヘイブラムは、城塞都市コランドにいる敵が<十戒>メラスキュラである事を感じていました。

 以上が、鈴木央さんの「七つの大罪」第27巻の物語です。
 まだまだ続くのかと思われた三千年前の聖戦の物語が、あっさりと終わってしまいました。キング及びディアンヌの試練が終わってしまったので、仕方ないのかもしれませんが、何だか尻切れトンボな終わり方でした。結局、三千年前の聖戦がどのようにして終わったのか、ゴウセルが聖戦を終わらせたのか、詳しいことは分からずじまいでした。元の世界でもゴウセルが聖戦の真実について今は語るべきではないなどと言い出す始末です。大切な情報は仲間の間で共有しておかないと面倒なことになるという事をこれまでの経験で全く学んでいないですね。まぁ、作者が情報を出し惜しみしているとしか思えません。
 今巻は、1つの物語が終わって次の物語が始まるまでの繋ぎの物語でした。<七つの大罪>が勢揃いしてキャメロット王国の奪還作戦を開始するところで終わりました。新章突入といったところでしょうか。ただ、次の敵がメラスキュラと言うのが、今さら感がありますが…。今後の物語で敵対しそうな<十戒>は、ゼルドリス、エスタロッサ、メラスキュラくらいしか残っていない。ガラン、グレイロード及びフラウドリンは既に死亡し、グロキシニア及びドロールはもう味方と考えてよいでしょう。デリエリ及びモンスピートは生き残っていますが、やや忘れ去られた感があり、今さら登場しても…、まぁインデュラ化という奥の手は残っていますが。
 エリザベスが、三千年前の聖戦に登場した女神族の生まれ変わりであることが確定しました。誰もが既にそうだと思っていた既成事実ではありますが。ただし、エリザベスの記憶は戻っておらず、記憶が戻ることで物語が急展開する可能性を秘めていそうでした。どんな秘密が隠されているのでしょう、メリオダスは知っていて隠しているようですが。

 

たいち庸 「機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルー・ディスティニー」 第9巻

 たいち庸さんの漫画「機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルー・ディスティニー」第9巻は、2021年1月に発売されています。
 前巻の発売が2020年2月なので、約1年ぶりです。宇宙へ出て最後の戦いを目前に、遅々として物語が進行しません。物語の内容が引き延ばしであることに加えて、そもそも雑誌ガンダムエースにおける漫画の連載自体が休みがち。作者であるたいち庸さんの体調不良かなにかが原因なのでしょうか?それとも連載を終わらせたくない何か大人の事情があるのでしょうか?間違いないのは、既に読者は見放しているであろうということ。あと1冊あれば完結できる程度まで物語は進んでいるのだから、さっさと完結させて次の作品に移る方が作者にとっても良さ気な気がするのですが。
 前巻では、モルモット隊とスレイヴ・レイス隊との戦闘が平和に終わり、モルモット隊はニムバス達を追って宇宙へ上がり、ガンダム4号機及び5号機を有するサラブレッド隊との模擬戦闘が始まりました。今巻はこの模擬戦闘の続きからです。
 それでは以下、たいち庸さんの漫画「機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルー・ディスティニー」第9巻のあらすじを記載します。ネタバレ注意です。

 モルモット隊とサラブレッド隊との模擬戦闘は続いています。ビーム兵器を封じられたモルモット隊は、サラブレッド隊のフォルド中尉が乗るガンダム5号機のガトリングガンの攻撃に苦戦します。ユウはガンダムブルーディスティニー3号機でガンダム5号機を引き付け、フィリップのジム・ドミナンス及びサマナのジム・キャノンを先に行かせます。ユウはガンダム5号機を引き付けつつ敵旗艦サラブレッドへ向かい、援護に来たルース中尉のガンダム4号機をも相手にします。この隙にフィリップ及びサマナがサラブレッドへ接近します。フィリップは、ユウを援護するためにガンダム5号機を狙って隕石を蹴り、この隕石はフォルド中尉をかばったルース中尉のガンダム4号機に激突します。この事故で模擬戦闘は中断されます。模擬戦闘は引き分けとなりましたが、ルース中尉はチーム力で完敗を認めます。
 サラブレッド隊と別れたモルモット隊は、ニムバスを追ってジオン軍の支配宙域へ入ります。アルフ大尉はブルー3号機の整備を進めていました。アルフ大尉は、ブルー2号機はサイコミュ受信機能を抑えてリミッターを外した機体であり、ブルー3号機はサイコミュ受信機能が強い機能だとユウに話します。ユウは、ブルーに乗っているときにマリオンという少女の存在を感じる事をアルフ大尉に話します。アルフ大尉は2号機でも同じ現象は起きていると推測し、ユウはニムバスがマリオンの声をなぜ聞こうとしないのかを考えます。ブルーのテストパイロットだったクレア少尉はマリオンが意識を失ってどこかで生きているとユウに話しており、アルフ大尉はEXAMシステムを介してマリオンを起こす事が出来るかもしれないと推測します。
 モルモット隊より先行して偵察隊がサイド5へ向かい、ニムバス及びブルー2号機がいるコロニーを探していました。偵察隊は、廃墟のコロニーからエネルギー反応を検知し、このコロニーへ向かいます。するとルール連邦軍の機体コードを持つギャンから救援を要請する通信が入ります。ギャンのパイロットはジル・ジグラと名乗り、敵基地から脱出して追撃を受けていると言います。偵察隊はジルの救援へむかいますが、ジルのギャンは偵察隊のジム・ドミナンス及びボールを撃墜します。ジルは、1機のボールをあえて逃がします。
 偵察隊が持ち帰った情報は、モルモット隊に届けられます。この情報から、ニムバスの本拠地の位置と、ジルがスパイだったという事実とが判明します。アルフ大尉は、EXAMシステムの研究施設の近くにあるクルスト博士の自宅に、EXAMに関するデータを残してきたとクルスト博士が言っていた事を思い出し、このデータを回収すべきと考えます。これによりモルモット隊は、ブルー2号機の奪還と、クルスト博士のデータ回収とを最終目的とする事が決まります。このため、サマナのジム・キャノンが旗艦ランケアの護衛、フィリップのジム・ドミナンスがアルフ大尉と共にデータ回収、ユウのブルー3号機が敵への強襲及び撹乱を担当する事になります。フィリップは、スパイのジルと恋人同士だった自分を外すべきと言いますが、仲間達はフィリップを信じていました。
 EXAM研究施設があるニムバス大尉達の本拠地のコロニーでは、戦力としてジルが集めた兵士達がモビルスーツの模擬戦闘で賭けをしていました。この行為にトリスタンは怒りますが、ニムバス大尉は兵士達を導くのが騎士だとトリスタンに語ります。
 敵基地のあるコロニー近くまでやってきたモルモット隊の旗艦ランケアからブルー3号機が出撃します。これに対してトリスタンが率いるモビルスーツ部隊が迎撃のために出撃します。圧倒的な力でブルー3号機がザクやドムを撃墜していきます。見かねたトリスタンがゲルググでブルー3号機へ攻撃し、これを見た兵士達はトリスタンに助けられたと思い、トリスタンを援護するように攻撃し始めます。トリスタンは、実力を見せる事で兵士達がついて来る事を知り、兵士達と共に協力してブルー3号機を攻撃します。
 その頃、フィリップのジム・ドミナンス及びアルフ大尉のボールは、敵コロニーへの侵入を果たしていました。コロニー内でフィリップは、ニムバスとジルが乗るジープを発見します。アルフ大尉は、ジープの後をつけて、クルスト博士の私邸を突き止めようと考えます。
 ユウのブルー3号機は、大量の追加武装を装着しており、多くの敵モビルスーツに対して1機で弾切れを起こす事なく対応していました。ドミナンスはゲルググでブルー3号機に接近戦を挑みます。時間稼ぎは十分と判断したユウは、追加武装をパージし、圧倒的なスピードでゲルググを攻撃します。被弾したゲルググは動作不能となり、ブルー3号機はトドメの一撃を放とうとします。しかし、ジオンの兵士達はトリスタンを庇い、トリスタンに勝利の希望を託してブルー3号機へ特攻していきます。
 敵モビルスーツを全滅させたユウに、アルフ大尉からの通信が入ります。アルフ大尉はコロニー内へ入るようユウを促し、何かを言いかけます。それを遮ってニムバスからの通信が入ります。ニムバスは、ユウにマリオンの事を知るべきだと言い、待っていると言います。
 少し前。ニムバス及びジルが乗るジープは、クルスト博士の私邸へやってきます。フィリップ及びアルフ大尉はジム・ドミナンスに乗ってニムバスの前に姿を見せますが、ジルの姿は見えません。ジルはギャンに乗って現れ、フィリップ及びアルフ大尉にユウ・カジマ中尉との会談を要求しました。ブルー3号機と共にやってきたユウは、ブルー3号機を降りてニムバスに対峙します。ニムバスは、ユウ及びアルフ大尉をクルスト博士の私邸へ招き入れ、クルスト博士が残した資料を見せます。しかし資料には、クルスト博士がニュータイプに対する恐怖を綴っただけの価値のないものでした。ニムバスは、EXAMシステムの実験中にマリオンが意識不明に陥った事をユウに話します。ユウは今のマリオンの声が届いていないのかとニムバスに問いますが、ニムバスは答えません。ニムバスは6時間後にブルー同士での一騎打ちを望み、ユウはこれを受けます。

 以上が、たいち庸さんの「機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルー・ディスティニー」第9巻の物語です。
 長く続いた水増し物語がやっと終わり、とうとう最終決戦の目前まで物語が進みました。おそらく次巻で完結でしょう。雑誌ガンダムエースでの連載が順調に進めば、半年後くらいに次巻が発売されるはずですが、・・・これまでの発売ペースを見ると、一年後くらいになりそうな気がします。
 所で、これまで散々馬鹿にしてきた兵士達にトリスタンが救われる展開。少し無理がありませんか?違和感あり過ぎの陳腐な展開でした。あんな上官のために死にたくないですね。
 長かった物語もあと少し。あまり内容に期待はしていませんが、完結は待ち遠しいような気がします。

 

雑誌「ウォーロック・マガジン」第9号

 雑誌「ウォーロック・マガジン」第9号は、2021年1月に発売されました。
 この雑誌には、編集者からのコメントのような文章が冒頭に掲載されるのですが、今号のコメントは悲報でした。それは、この「ウォーロック・マガジン」が今号で最後というお知らせでした。グループSNEは「ゲームマスタリーマガジン」という雑誌を出版しているのですが、この「ゲームマスタリーマガジン」と「ウォーロック・マガジン」とが合併されて1つの雑誌になるそうです。雑誌名は「GMウォーロック」を予定しているとのこと。
 T&T(トンネルズ&トロールズ)の専門誌として登場したFT書房の「トンネル・ザ・トロール・マガジン」がグループSNEに乗っ取られ、AFF(アドバンスド・ファイティング・ファンタジー)が加わって「ウォーロック・マガジン」に変わり、最近では「パグマイア」が加わってT&Tの記事が減り…。「ゲームマスタリーマガジン」はグループSNEの大黒柱製品である「ソードワールド」を扱っている雑誌のようで、これと合併されればT&Tの記事が減るのは目に見えています。と言うか、全くなくなってしまう可能性もありそうです。
 そろそろこの雑誌を買うのを止めようかと考え始めていたところで、この合併話。ここらへんで手を切れといる天からの声が聞こえてきているように思えます。とりあえず合併第1号は様子見で購入しようと思いますが、恐らくそこで卒業かな…。中山将平さんのT&T漫画が生き残っていたら、購入を続けるかもしれません。
 これを機に、FT書房さんが「TtTマガジン」を復活させて欲しいな。1年に1冊とかで構わないので、何とかお願いします、FT書房さん。
 それでは以下、雑誌「ウォーロック・マガジン」第9号の記事を簡単にまとめます。ネタバレ注意です。

<第1特集:FFゲームブック復活>タイタンの放浪者、こあらだまり、安田均
 「火吹山の魔法使い」、「バルサスの要塞」、「盗賊都市」、「モンスター誕生」、「火吹山の魔法使いふたたび」の5作品を一冊にまとめた書籍が出版される事が決定したそうです。最初の4作品は過去作品の復活、最後の1作品は初邦訳だそうです。これはスゴイ!欲しい!のですが、税込8250円・・・は高い・・・。完全受注生産との事で、この機会を逃すと手に入らない可能性大なのですが・・・。最初の3作品は旧版のものを持ってるし・・・。悩む所です。今後に期待して御布施のつもりで買うかもしれません。
 特集はこの5作品の紹介記事です。悩む悩む。

<はじめてのAFF>中山哲学
 AFFのリプレイ漫画です。火吹山の周辺での冒険シナリオでした。「火吹山の魔法使い」と「火吹山の魔法使いふたたび」の間に起きた事件、を想定したもののようでした。シナリオも掲載されているので、合わせて読むと面白いです。

<第2特集:それぞれの三都物語>ピピン、柘植めぐみ、ベーテ・有理・黒崎、ゼサン
 AFF、T&T、パグマイアのそれぞれの世界について主要な三都市を紹介しています。
 AFFは、「アリオン」、「カーレ」及び「ポート・ブラックサンド」。
 T&Tは、「カザン」、「コースト」及び「ガル」。
 パグマイアは、「パグマイア」、「マウ・シティ」及び「ウォータードッグ港」。

<ブラックサンド ランダムイベント表>ピピン
 シナリオの幕間に役立つイベントを集めたものです。36個のイベントが掲載されており、サイコロD6を2回振ってイベントを決定します。

<秋田みやびの謎解き日記>秋田みやび
 日常の出来事のコラムかと思わせて、マーダーミステリーの新作「魔女は黄昏の鐘に消える」及び「あの夏の囚人」の紹介です。

<犬猫の手の取り合いのすすめ>ベーテ・有理・黒崎
 「パグマイア」と「マウ連合君主国」とを混ぜて遊ぶ場合の遊び方を紹介しています。

<マウ連合君主国シナリオ「失われしアモセンの書庫」>ベーテ・有理・黒崎
 スミロドン君主国の廃虚の北にあるという遺跡、失われしアモセンの書庫を探し出すという内容のシナリオです。「マウ連合君主国」の3レベルの猫達を想定しています。14ページという大きめボリュームのシナリオです。

<マウ連合君主国ソロアドベンチャー「ナナミユの秘密」>ゼサン
 付属のキャラクターを用いて遊ぶソロアドベンチャーです。パラグラフ数は全部で63です。

<パグマイア&マウコミック「英雄犬ポメロスくん」>ゼサン
 相変わらず、絵も内容も素人の落書きのような漫画です。ページが減って2ページだけになりました。

<パグマイア最新情報>
 本国で「Pirates of Pugmire」という海洋冒険をテーマにしたサプリメントが発売されたそうです。日本語版が出るかは未定とのこと。
 「パンの新米開拓者ガイド」の前日譚となる「パンの物語」のアドベンチャーゲーム形式の動画が公開されたそうです。
 グループSNEのホームページに「パグマイアの世界」という特設サイトが公開されたそうです。
 「フェッチクエスト」というカードゲームが発売されたそうです。
 三遊亭楽天さんのYouTubeチャンネルでパグマイアが紹介されたそうです。

<三遊亭楽天のTRPG四方山噺>
 日常生活の中で感じるファンタジーっぽい出来事を語っています。

<AFF2eシナリオ「火吹山へ至る」>こあらだまり
 リプレイ漫画のシナリオです。初期作成のヒーロー3~4人を想定しています。

<タイタン見聞録 第3回 タイタンの歴史年表(旧暦編)>タイタンの放浪者
 AFF2eの背景世界の年表&解説の記事です。旧暦300年頃~1999年の範囲です。これは読み物としても面白く、資料としても役立ちそうないい記事でした。次回は新暦の年表だそうです。

<FF最新情報>
 海外で発売された新作ゲームブックFF69「嵐のクリスタル」を紹介しています。その他には「Creature of Mishna」、「The Warlock Returns Issue 01」、「不気味な森」など、海外作品が簡単に紹介されていました。

<それでもゲームで遊びた医>Dr.リノ
 第3回は「赤ちゃん生物学」と題して、人間の赤ちゃんの生態を参考に、色々なファンタジー生物を考案します。なかなか面白かったです。新しい生物を作り出すときの参考になると思います。

<はじめてのシティブック1>中山将平
 汎用RPG資料集「シティブック1」を元に作られたT&Tシナリオのリプレイ漫画です。もちろんこの後にシナリオが付いている最強コンビです。次の雑誌でこの漫画が生き残っていたら、買うかもしれません。

<「シティブック1」の楽しい使い方>柘植めぐみ
 リプレイ漫画のシナリオです。「シティブック1」を参考に作られたオリジナルの港町を舞台とする冒険です。

<T&Tソロアドベンチャー「逃亡の山嶺」>松田洋平
 ソロアドベンチャーコンテストで選外佳作となった作品です。3レベル以下の戦仕向け。戦争で敗北した兵士が追っ手から逃げるという内容のようです。パラグラフ数は100です。

<T&Tシナリオ「トロールの国のアリス」>岡和田晃
 前号の「天空の国のアリス」の続編シナリオです。でも、単体でのプレイも可能なようです。

<T&Tシナリオ「吸血鬼岩悪魔、秘蔵の麦酒」>たまねぎ須永
 高位の魔術師の依頼で、コッロールの吸血鬼岩悪魔の迷宮にビールを取りに行くという内容のシナリオです。作りたてのキャラクター4人、プレイ時間3時間前後を想定しています。「トンネル・ザ・トロールマガジン」の第4号に記載された「ラヴクラフト・ヴァリアント」のルールを使用します。

<T&T情報コーナー>安田均
 海外で「モンスター!モンスター!」の第2版が発売されたそうですが、日本での発売は予定されていないそうです。第2版での変更点や、収録されたシナリオなどをグループSNEのホームページに載せるかもと安田均さんは述べていました。

<ウォーロックの骨>柘植めぐみ
 街での冒険を取り上げ、パグマイア、AFF、T&Tでのタレント、技能等を比較しています。

<ウォーロック・サロン>
 ウォーロック・マガジンとゲームマスタリーマガジンとの合併について語っています。

<AFF2e「ミシュナ島のモンスターたち」より>ベンジャミン・クィントン=ボトリー
 日本ではまだ発売されていない未訳サプリメント「ミシュナ島のモンスターたち」の一部を紹介する記事です。

<AFFソロアドベンチャー「欲望の旅路~ミシュナ島の冒険~」>笠竜海
 「ミシュナ島のモンスターたち」を基に作られたソロアドベンチャーです。パラグラフ数は116です。

<付録「ウッズエッジのひなげし」>水波流
 ソロアドベンチャーコンテストの入選作品です。
 13歳の少年の「僕」が主人公で、能力値も予め決められたキャラクターで遊ぶ、ストーリー重視のソロアドベンチャーのようです。パラグラフ数は71です。